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9GP-BP

#1 【心得】罪惡王冠失落聖誕 單線劇情翻譯( 9/22 更新至第四章)

發表:2012-09-03 17:24:48看他的文開啟圖片

iamkyo0211(神父)

迅擊的鬥劍士 LV26 / 人類 / 劍士
巴幣:29088
GP:61
經驗:

如有錯誤或翻譯不當之處,歡迎請指錯,謝謝!
目前只打算做單線劇情翻譯,之後再另打算
因為這章不小心把分歧都做了,
所以只會在這篇第二章做多分歧的翻譯,
第二章之後,只會以這個收CG的攻略方式去翻譯攻略チャート
第二章全文預覽檔 習慣看括弧字的可看這邊的word檔

Phase01
戦場のメリークリスマス
戰場上的聖誕
Merry Christmas , Mr.Scrooge

這章命名取自1983年電影,
: MerryChristmas, Mr. Lawrence.(聖誕快樂,勞倫斯先生)
:戦場のメリークリスマス(戰場上的聖誕)
由於年代較久遠,現今大多數是由宇多田光所翻唱的同名歌曲而得知此作

(與預告篇ver1.0、1.5一樣)
 
OP  Lost Control
 
モノクロに染まる意識
渲染成黑白的意識
傷だらけで蠢く螺旋
滿是傷痕蠢動螺旋
君も見てた?
你也看見了嗎?
適応できない未来
無法適應的未來
禊は破れ 帰る場所も無い
打破塵世洗禮 已無歸途之所
悲しみに身を委ねたりしない
不委身於悲傷之中
心を託した瞬間に
就在交付心靈的一瞬間
この世が亡くした感情で抱いて
用這世上已逝去的情感去擁抱

Phase02
ナイトメアー・ビフォア・クリスマス
聖誕夜驚魂
The Nightmare Before Christmas

章名取自1993年電影, 聖誕夜驚魂(The NightmareBefore Christmas)
曾在2006年上映3D重製版

ひどい頭痛だ。
まるで頭の中で無数の羽虫が跳び回っているような。

劇烈頭痛。
彷彿腦中有無數飛蟲在恣意橫行著一樣。
 
濁った意識。乱れた思考。
何もかもがバラバラで、かたちを持たない。

意識混濁。思緒一片混亂。
一切都支離破碎、不成形體。
 
「被験体番号一八四三……〝スクルージ〟」

「實驗體號碼一八四三……〝Scrooge
 
「いいのか?唯一の成功例だぞ?」

「這樣好嗎?這可是唯一成功的案例呢?」
 
「違う。失敗作だ」

「不。他是失敗品」
 
「スクルージは能力発動の際、相手のイントロンコードを破壊して
しまう。これでは到底〝王の能力〟とは呼べない」

「當Scrooge發動能力時、會將對方的基因內含基因子序列破
  壞掉。這樣怎麼也不能稱作是〝王的能力
 
「……やはり年齢の問題か」

「……果然是年齡的問題嗎」
 
「選ばれなかったのだ。はじまりの石に」

「是因為沒有被起源之石所選上。」
 
ときおり襲う痛み。苦しみ。
その正体だけは何故かはっきりと理解できた。

不時襲來的疼痛。煎熬。
不知為什麼就只有苦痛的原因很明確的了解了。
 
喪失感。
俺の中の何かが虫食(むしば)まれてゆく。

失落感。
有什麼東西正在啃蝕著我的身體。
 
失われてゆく何かを、俺は必死につなぎ止めようとして…

為了漸漸失去的什麼事物、我拼命的想要挽回…
 
嘘だ。

說謊。
 
俺はあきらめている。
足掻きもせず、自ら手放そうとしている。

其實我放棄了。
不做任何掙扎、我將自己棄於不顧。
 
そうだ。
このまま全部食い尽くされてしまえばいい。

沒錯。
乾脆就這樣被徹底地啃蝕殆盡也罷。
 
それで楽になれる。

如此一來就能解脫了。

「処分の前に可能なかぎりデータをとる。始めよう」

「在處分掉之前盡可能取得資料。開始吧」
 
「右手に気をつけろ。感染するぞ」

「小心他的右手。會受到感染的」
 
「まるで生物兵器だな」

「簡直就像生物兵器嘛」
 
「実際そういう案もある。
ほら、例の技術はゲノムレゾナンス効果の応用だ。
実用化も近い」

「實際上也有這種案例。
看、就好比像上次的基因組共振效果應用技術。
離實用也不遠了」
 
「ぞっとしない話だ。
 強化ゲノム実験体……化け物め」

「真是令人無法贊同的事情啊。
 強化基因實驗體……這個怪物」
 
ああ、うるさい。
わめくな。頭に響く。

啊啊、吵死了。
不要再大聲喊叫了。吵得我頭痛欲裂。

その陰鬱な話し声が、眩しすぎるライトが、いちいち癪(しゃく)に障る。

沉悶的交談聲、以及刺眼的燈光、都一一讓人感到不快。
 
「……やめろ……」

「……夠了……」
 
やめろ。ほっといてくれ。
俺はただ楽になりたいだけなのに。

夠了。不要管我。
我不過是想要求個解脫而已。
 
頭痛はもう耐え難い。
羽虫どもがざわめく。
頭が割れそうだ。

頭痛到已經難以忍受。
飛蟲們唧唧作響。
頭好像快裂開了。
 
ひやりと冷たい感触。
吐き気がこみ上げてくる。

令人發寒的冰冷觸感。
一股令人作噁的感覺湧上喉嚨。
 
不快感は限界に達していた。

煩躁不悅已達到極限邊緣。
 
「……やめろ!」

「……夠了!」
 
「なに!?」

「什麼!?」
 
「目覚めた!? そんな馬鹿な!」

「竟然醒了!? 這怎麼可能!」
 
「うわ、うわあああ!」

「嗚哇、嗚哇啊啊啊!」
 
「俺に……触るな!」

「別碰我……!」
 
「私に触るなぁっ!」

「別碰我啊!」
 
「ああああああああああ!」

「啊啊啊啊啊啊啊啊啊啊!」
 
目覚めは最悪だった。

當我醒過來時、狀況真是糟透了。
 
眩暈(めまい)をともなう頭痛。
息苦しい。身体が燃えるように熱い。
悪夢にも魘(うな)されていたかもしれない。

一陣暈眩伴隨著頭痛。
呼吸困難。身體彷彿燃燒般的發燙。
也許是正被夢魘所纏身也說不定。
 
たまらず跳ね起きた。
やけに騒々しい。
何かをひっくり返してしまったか。

不由得的跳了起來。
異常地吵鬧。
是翻倒了什麼東西嗎。
 
「……?」
 
「……?」
 
右手に違和感。
……俺は何を掴んでいる?

我感覺到右手的不協調感。
……手裡好像抓著什麼?
 
ぼやけた視界が少しずつはっきりする。
これは……?

模糊的視野漸漸開始變得明朗可見。
這是……?
 
水晶のような……金属のような……見たこともない物質。
なぜこんなものが俺の手に?

像是水晶……又像是金屬……從未見過的物質。
為何這樣的東西會在我的手裡?
 
……動いている?
金属がまるで生物のように脈打って――

……它在動?
金屬彷彿有生命般的鼓動著脈搏――
 
「アァ……ァァァ……!」

「啊……啊啊啊……!」
 
「……!」

「……!」
 
人間!?

是人!?
 
「うわあああ!」
 
「嗚哇啊啊啊!」
 
「仮死状態だったはずだぞ!」

「他應該還在假死狀態中啊!」
 
「言ってる場合か!逃げろ!」

「現在可不是說這個的時候!快逃!」
 
「お、おい!待ってくれ!」

「喂、喂!等等我!」
 
「……何なんだ、いったい?」

「……到底是怎麼回事?」
 
「ここは……?」

「這裡是……?」
 
病院?研究所?
……わからない。

醫院?研究所?
……我不懂。

「どうして俺はこんなところに……」

「為什麼我會在這種地方……」
 
「……クソ! 何がどうなってるんだ!」

「……可惡! 現在到底是什麼情況啊!」
 
……落ち着け。
思い出すんだ。
 
……冷靜下來。
仔細想想。

こうなる前、俺はどうしていた?

在變成這樣之前、我在做什麼?
 
「ぐぅっ……!」

「咕……!」
 
頭が割れるように痛い。
考えがまるでまとまらない。

腦袋一陣陣撕裂般的疼痛。
讓我完全無法好好的整理思緒。
 
俺は……今まで何を……

我……至今為止到底是……
 
「ぐっ……がぁ……!」

「咕……嘎……!」
 
俺は……
俺は……

我……
我……
 
「俺だ()?」

我是誰?」
 
……何も思い出せない。

……什麼也想不起來。
 
今までどうしていたのか。
どうしてここにいるのか。
それどころか、自分の名前さえも。

在這之前我在做什麼?
為什麼我會在這裡?
不但如此、就連我自己的名字也忘了。
 
つまり……記憶喪失(・・・・)

也就是說……喪失記憶
 
「……何の悪い冗談だ」

「……這什麼惡劣的玩笑」
 
「ぐああああ!」

「咕啊啊啊啊!」
 
頭痛に耐えられず、思わず膝をつく。
倒れた俺の下に誰かが駆け寄ってくる。

承受不住頭痛、我不由自主地跪倒在地。
在我倒下後有人向著我跑了過來。
 
医者?
……違う?
 
醫生?
……不是?

何を持っている?
眩暈がひどくて、よく見えない。
 
對方手中好像拿著什麼?
強烈的暈眩感導致我無法清楚辨識。

それは……銃?
 
那是……槍?
 
「実験体が脱走した!」

「實驗體逃跑了!」
 
「処分しろ!早く!」

「處決他!快!」
 
撃たれる?
なぜだ?俺が何をしたっていうんだ?

要殺我?
為什麼?難道說我做了什麼事嗎?
 
眩暈で定まらない視界の中、奴らが引鉄をひく一瞬の動作だけは、
なぜかやけにはっきりと認識できた。
 
因暈眩變得變得模糊不清的視野、不知為何唯獨當他們要扣下板機
那一瞬間的動作、看得特別清楚。
 
される(・・・)

會被殺掉

その瞬間、世界がぐるりと一転した。
何が起こっているのか、自分でも理解できない。

一瞬間、世界翻轉了一圈。
就連自己也無法理解、究竟發生什麼事了。
 
これは……天井? 地面?
何であいつら、逆さまになって――

這個是……天花板? 還是地面?
那群人為什麼、顛倒了――
 
「えっ!」

「咦!」
 
「跳び越えた!?」

「跳過去了!?」
 
気づけば奴らは、俺の背後に。
慌てて振り返り、今度こそ俺を撃ち殺そうと、銃を――
 
等回過神、 那群人已經在我的背後了。
急忙回頭一看、對方各各散發出非殺我不可的氣勢
將槍口朝向我――
 
『逃げる』
『逃跑』
『やられる前にやれ』
『被幹掉之前先下手為強』
---------------------------------------------------------
『逃げる』

『逃跑』

「なにぃ!?」

「什麼!?」

「えっ? えっ? 消えた?」

「咦? ? 消失了?」

「まずい……まずいぞ!
 あんな化け物、外へ逃がしたら……!」

「糟了……這下糟了!
 那樣的怪物、要是讓他逃到外面……!」

「絶対にここから出すな!
 発見次第、射殺しろ!」

「絕不能讓他離開這裡!
 只要發現、立即射殺!」

---------------------------------------------------------
『やられる前にやれ』

『被幹掉之前先下手為強』
 
させるか。
俺は振り向きざまに飛びかかり――

豈能讓你們得逞。
我回過身的同時順勢撲了過去――
 
「へっ……?」

「咦……?」
 
そいつの首が四回転くらいしてから、千切れ飛んだ。
そのことに驚くよりも早く。俺は次の獲物(・・)に狙いを定め。

那傢伙的腦袋扭轉了大概有四圈後、血肉橫飛。
在對眼前的情況感到吃驚之前。我已瞄準了下一個
 
「ぐぼぁっ」
「咕啵啊―
 
ぐちゃりと。
生温かい、嫌な感触。

噗滋。
炙熱的鮮血、令人厭惡的觸感。
 
そいつの腹がごっそりとえぐれ、中身(・・)があふれ出る。

這傢伙的腹部被挖個精光、腔中的內全都溢了出來。
 
さすがに顔をしかめた。
……ひどい臭いだな、これ。

散發出的味道讓我皺起了臉。
……這、實在太臭了。
 
「うわ……うわああ……!」

「嗚哇……嗚哇啊啊……!」
 
怯えて後ずさる最後の一匹()
悪いが逃がす気はない。

剩下最後一隻、他害怕得面向著我緩緩後退。
很抱歉、我並不打算放過你。
 
顔面を鷲づかみにして、そのまま力を込める。

我粗暴地一把攫住他的臉、就這樣奮力使勁。
 
「がああああああ……!」

「嘎啊啊啊啊啊啊……!」
 
月並みな表現だが、潰されたトマトみたいだった。
頭を失った死体がその場に倒れる。

雖然是很老套的比喻、但他就像被壓爛的番茄一樣。
失去頭顱的屍體原地倒下。
 
「……あ?
 ……あ……あぁぁ……」 

「……啊?
 ……啊……啊啊啊……」
 
ようやく興奮がおさまると自分の状況に恐怖がこみ上げてきた。

好不容易平復了激昂的情緒後、
我赫然驚覺自己身處的狀況、一陣恐懼感湧上心頭。
 
辺りは一面、血の海。
全部、俺がやった。

四周圍是一片血海。
全部、都是我做的。
 
何なんだ、この力。
明らかに人間離れしている。

這股力量、是怎麼回事。
明顯的脫離人類的常軌。
 
これじゃまるで化け物じゃないか。

這樣不就跟個怪物一樣嗎。
 
それに……

而且……
 
まただ。
さっきと同じ、人間が金属になっていく現象。

又來了。
和剛才一樣、人類漸漸轉變成金屬的現象。
 
「わからない。何もわからない」

「我不懂。全部都不懂」

---------------------------------------------------------

「はぁ……はぁ……はぁ……!」

「哈………………!」
 
「どうしてこんなことに……」

「為什麼事情會演變成這樣……」
 
「終わったのか?
……ヤツはどうなった?」

「結束了嗎?
……那傢伙怎麼樣了?」
 
「俺も知りたい」

「我也想知道」

「ヒィッ!」

「噎!」

「……答えろ。
 俺の身体はどうなっている?」

「……回答我。
 我的身體怎麼了?」
 
「うああ……ああああ……!」

「嗚啊啊……啊啊啊啊……!」
 
兵隊どもを突破して逃げ出した先で、こいつを見つけた。
意識は朦朧としていたが憶えている。

在突破士兵們的包圍逃離追殺之後、我發現了這傢伙。
雖然當時意識模糊但我還記得。
 
あのときにいた研究者のひとりだ。

他是那時候研究者當中的一人。
 
問い質さなければ。
俺の異常について。

必須盤問個清楚。
有關我身體的異常變化。
 
「この化け物みたいな力は何だ?
 お前たちがやったことなのか?」

「這股像怪物般的力量是什麼?
 是你們做的嗎?」
 
さっき兵隊どもに囲まれたときのことを思い出す。
どう考えたってまともじゃない。人間離れしている。

想起剛才被兵隊們所包圍的時候的事了。
怎麼想都太不正常了。已經超出常人的極限了。
 
こいつならば、きっと何か知っているはずだ。
吐かせてやる。

這傢伙的話、肯定知道些什麼。
我要讓他一五一十地招供出來。
 
「お前たちは何者だ?
 何が目的だ?」

「你們是什麼人?
 目的是什麼?」
 
「やめろ……近寄るな……!」

「不要……別靠近我……!」
 
「俺は何者なんだ!」

「我又是什麼人!」
 
「ひぃやぁぁぁぁぁ!」

「噎啊啊啊啊啊!」
 
「待て!」

「等等!」
 
逃げ出そうとするそいつの腕を右手(・・)でつかまえる。
そのときだ。

我用右抓住想逃拔腿就跑的這傢伙的手臂。
就在這個時候。
  
「あ……ああああああ!」

「啊……啊啊啊啊啊啊!」
 
「……!?」

「……!?」
 
まただ。またしても同じ。
俺の目の前で、研究者が金属の結晶へと変わっていく。

又來了。同樣情況又再次上演。
研究者就在我的面前、轉變成了金屬的結晶。
 
なぜだ?
どうしてこんなことが?

為什麼?
為什麼會發生這個事情?
 
もしかして……

難不成……
 
「……俺が、触ったから?」

「……是因為被我碰觸到的關係?」
 
結晶化していく研究者を、ただ呆然と見ているしかなかった。

我只能茫然地眼睜睜看著研究者逐漸結晶化。
 
クソ……これからどうする?

可惡……接下來該怎麼辦?
 
こいつら問答無用で撃ってきた。
このままでは危険だ。

這些傢伙毫不留情的對我展開攻擊。
這樣下去情況很危險。
 
ここがどこだかわからないが、脱出しなければならない。

雖然不知道這裡是什麼地方、但還是必須設法逃出去才行。

「……!」

「……!」
 
人の気配だ。
……逃げるか?

有人的氣息。
……要逃走嗎?
 
いや、おそらく相手はひとり。

不、估計對方大概只有一個人。
 
なぜか確信できる。
感覚が研ぎ澄まされているのか。

不知為何我對此確信無疑。
連感覺也變得敏銳了嗎。
 
ひとりなら……捕まえて、黙らせる!

一個人的話……抓起來、讓他閉嘴!
 
――こっちだ!

――在這裡!
 
視線が、合った。
ふと古傷が疼くような、郷愁にも似た痛みを感じた。

視線交錯。
忽然感到有一股就像是從舊傷口傳來的疼痛感、
又像是思鄉般的懷念悲傷情緒。
 
取るに足らない痛みだ。
無視してしまえるほどに小さな。

微乎其微的痛楚。
渺小到幾乎可無視它的程度。
 
だけどこの小さな痛みこそがいつか、俺にとっての致命傷になるの
だと――そんな突拍子もない妄想が一瞬ふくらんで、消える。

但正因這份小小的痛楚、在未來將會成為我的致命傷
――這樣唐突的怪異想法在一瞬間浮現在腦海裡、隨即消散而去。
 
そこにいたのは儚くおぼろげな……さっきまでの修羅場とはまるで
不釣り合いな姿。

與剛才的血腥場面毫不相襯……
站在眼前的人如夢般的虛幻飄渺。
 
「……女?」

「……女人?」
 
「うわ。びっくり」

「嗚哇。嚇我一跳」
 
不釣り合いな少女が場違いな、緊張感のない声で言う。

少女發出跟現場氣氛不搭調、毫無緊張感的聲音說話。
 
……完全に出鼻をくじかれた。
正直とまどってしまう。

……全身充滿了無力感。
老實說、這實在讓人感到不知所措。
 
「……何者だ?」

「……你是什麼人?」
 
「まずは自分から名乗るべきじゃない?」

「首先不是應該自己先報上名來嗎?」
 
「えっ……あ、いや」

「咦……啊、不……」
 
名乗ろうにも記憶がない。
……本当に俺は何者で、何だってこんな目にあっているんだろうな。

就算想報出名字也沒有關於自己的記憶。
……實際上的我是什麼人、為何我會遭遇到這種事情啊。
 
「……ッ」

「……」
 
「まったく、けしからん。
 最近の若者は礼儀がなっておらんなあ」

「真是的、太不像話了。
 最近的年輕人真是不注重禮節啊」
 
「反省したまえよ……スクルージ(・・・)君?」

「要好好的反省哦……Scrooge?」
 
「……?」

「……?」
 
今、なんて言った?

剛才、她說了什麼?
 
「あらあら、お爺ちゃんったらすっかりぼけちゃって。
 自分の名前も忘れちゃったかしら?」

「唉呀唉呀、老爺爺真是完全變糊塗啦。
 連自己的名字也忘記了嗎?」
 
「……名前? 俺の?」

「……名字? 我的名字?」
 
「そう、あなたは守銭奴(スクルージ)
けちで欲深いな冷血漢!」

「沒錯、你就是守財奴(Scrooge)
吝嗇又貪得無厭的冷酷無情之人!」
 
「……スクルージ」

「……Scrooge
 
もちろん本名ではないだろう。
あだ名か、何か。

想當然這不是本名吧。
代碼嗎、還是什麼。
 
「少なくともここではそう呼ばれてたね」

「至少在這裡是這樣叫你的」
 
だけど、それはたしかに俺を定義するもの。
俺の空白を埋める言葉。

不過、這的確為我下了定義。
是填補我心中空白的詞句。
 
スクルージ。
それが、俺。

Scrooge
這就是、我。
 
「お前は……?」

「那你呢……?」
 
ならば、お前は誰だ?
俺の名前を知るお前は?

那麼、妳是誰?
知道我名字的妳是誰?
 
お前もまた俺が失った記憶(もの)のひとつなのか?
俺の空白を埋める欠片(ピース)なのか?

妳也是我所失去記()的其中之一嗎?
是填補我心中空白的碎片(piece)嗎?
 
「やっぱり憶えていないんだね。何も」

「果然什麼都不記得了啊。不管什麼都…」
 
そう言う彼女の表情は複雑だった。

這樣說著的她臉上的表情十分複雜。
 
「自分のことも」

「自己的事情也…」
 
憐れんでいるのか。

是在憐憫嗎。
 
「わたしのことも」
「還有我的事也是」
 
悲しんでいるのか。

是感到悲傷?
 
それとも。

還是
 
「ひどいよ。忘れちゃうなんて」

「太過分了。竟然忘記了」
 
んでいるのか(・・・・・・)

 
「ぐあっ! ぐうっ……!
 あ……ぁぁ……!」

「咕啊! 咕唔……!
 啊……啊啊……!」
 
またしても頭痛。

頭痛又再次襲來
 
ああ……これはひどい。
もう耐えられそうにない。

唉呀……這次又更嚴重了。
我受不了了。
 
頭の中の羽虫どもが卵を産みつけたのだ。
俺の脳味噌に蛆がわく。

腦中的飛蟲們將卵產下。
在我的腦漿中的蛆蟲正在繁殖增生。
 
そうやって俺は食い尽くされてしまうのだ。
名前もわからない男が、本当に空っぽになってしまうのだ。

就這樣我將被啃蝕殆盡。
連自己名字也不知道的男人、真的就要變成一副空殼了。
 
「かわいそうな、スクルージ」

「可憐的Scrooge
 
「あ……」

「啊……」
 
頭を包み込む、やわらかな感触。
溶けて消えるように、痛みが引いていく。

包圍我的頭的、柔軟觸感。
像是要融化消失般、疼痛逐漸減退。
 
彼女が俺を抱きしめる。
彼女の胸の中、俺は確かに安らぎを感じていた。

她抱緊我。
在她的懷裡、讓我確實的感受到了安穩。
 
そして……ああ。
身を裂くような激痛の代わりに、ほら。

然後……啊啊。
取代了要將身體撕裂開般的劇痛。
 
またあの疼痛が。

看、又傳來了那股令人感到懷念的悲傷情緒。
 
それもまた、安らぎの中に溶けて消える。
彼女の抱擁は、あくまで優しい。

但是那也漸漸的、在安穩之中溶化消逝。
她的擁抱、是那樣的溫柔。
 
まるで縊り殺すみたいに。

彷彿要將我緊緊勒死一樣。
 
いつまでそうしていただろう。
不意に彼女は立ち上がった。

像這樣的狀態還會持續多久
忽然她站了起來。
 
微笑みを浮かべ。
真っ直ぐに俺を見つめて。
手を差し伸べる

她的臉上浮起笑容。
目不轉睛直盯著我。
並向我伸出了手。
 
「キャロル」

Carol
 
「えっ?」

「咦?」
 
「わたしの名前。
 お前、はやめてよね。
 女の子に向かってさ」

「我的名字。
 別對著一個女生
 「妳啊妳的」叫。」
 
「……キャロル」

「……Carol
 
キャロル。
祝福を意味する、女の名前。

Carol
有祝福之意女性的名字
 
俺は差し出され手を取ろうとして……

當我正想握住對方伸出來的手時……
 
「……あ」

「……啊」
 
思い出す。
俺が触れたものはあの研究者たちのように……

我想起了一件事。
被我觸碰過的東西會像那些研究者們一樣……
 
「うん?」

「嗯?」
 
ためらう俺の様子に、彼女は怪訝な表情を浮かべる。
ばつが悪そうに差し出した手をぶらぶらさせて――

看著遲疑的我、她的臉上浮現訝異的表情。
不知該如何是好的晃動著手――
 
「あ―、そっか。そういえば右手だったねえ」

「啊―、原來如此。這麼說來是右手對吧」
 
「――!
 知っているのか!?」

「――!
 你知道這件事!?」
 
「うん、右手で人に触らない方がいいよ。
 感染(うつ)しちゃうから」

「嗯、不要用右手去碰觸人會比較好哦。
 會感染(傳染)到的」
 
「教えてくれ!
 ……俺の身体に何が起こってる?」

「告訴我!
 ……我的身體發生了什麼變化?」
 
「どうなっているんだ、この右手は!?」

「我的右手、到底是怎麼一回事!?」
 
「ど―ど―ど―ど―。
 落ち着きなさいな」

「等等、等等。
 你稍微冷靜一下啦」
 
「あ……すまない」

「啊……抱歉」
 
……危うく彼女につかみかかるところだった。

……差一點就將她一手揪了起來。
 
それにしても……感染(うつ)す、か。

又說回來……感染(傳染)、嗎。
 
おそらくあの金属化現象がそれだ。
あれは新種の感染病なのか。

恐怕就是那個金屬化現象了。
是新型的傳染病嗎。
 
そして俺はその保菌者(キャリア)
それならこの研究所のような施設も納得がいく。

而我則是帶原者(career)
這樣一來這棟像研究所的設施機構就可以說得通了。
 
「……なんてこった」

「……怎麼會這樣」
 
だが依然、謎の方がはるかに多い。
俺の記憶について。
そして、この怪物みたいな力についても。

但狀況仍舊還是、謎團重重。
關於我的記憶。
以及、關於這個像怪物一樣的力量。
 
「……頼む。何もわからないんだ。
 いったい俺はどうすれば……」

「……拜託。我什麼都不知道。
 到底我該怎麼做才好……」
 
「……!」                            

「……!」
 
怒声と慌ただしい足音が近づいてくる。

怒斥聲和慌亂的腳步聲逐漸逼近。
 
……まずいな。
このままではいずれ見つかってしまう。

……糟了。
這樣下去遲早會被發現的。
 
「逃げた方がいいんじゃないかな?」

「還是趕快逃會比較好吧?」
 
しかし、ようやく何かわかりそうなのだ。
今、彼女と別れるわけにはいかない。

但是、好不容易可以知道些什麼了。
現在、絕對不能就這樣離開她。
 
「ちょっと待って」

「等我一下」
 
言うと彼女は辺りを漁り始めた。
やがて一着のコートを俺に差し出す。

說完她便開始在四處翻找起來
過沒多久便將一件大衣遞給我。
 
どうやら軍用品のようだ。
ここにいる警備兵のものだろうか。

看樣子是軍用備品。
是這裡的警衛員的物品嗎。
 
「はい、これ。
 その格好で逃げ出すわけにはいかないでしょ」

「來、這個給你。
 總不能就這個樣子逃出去吧」
 
言いながら彼女も、白衣のようなものを羽織る。
くるりとその場で回ってみせて。

她一邊說著、一邊披上一件白色外衣。
原地轉了一圈讓我看。
 
「似合う?」

「好看嗎?」
 
「……なぜお前も着替える?」

「……為什麼連你也跟著換裝?」
 
「いっしょに逃げるに決まってるじゃない」

「當然是要跟你一起逃跑啦」
 
「……なに?」

「……什麼?」
 
「こんなチャンス、もう二度とないだろうからね」

「因為像這麼好的機會、可不會再有第二次了」
 
事もなげに彼女は言ってのけた。
目深に被った帽子の下、いたずらする子どものような笑みを浮かべ。

她神態自若說著。
壓低的的帽沿底下、浮現的是惡作劇小孩般的笑容。
 
「さ、か弱いお姫さまをしっかりと守ってよね。
 わたしの愛しい王子さま?」

「來吧、要好好地保護纖弱的公主殿下哦。
  我所憐愛的王子殿下?」
 
「……アポカリプスウィルス」

……啟示病毒(Apocalypse Virus)
 
「天より、松明の如く燃ゆる大(だい)なる星、落ち着たり。
其()は川の三分の一と源泉との上に落ちたり。
此()の星の名は苦艾(ニガヨモギ)と云う…なんてね」
 
「從天而降、猶如火把燃燒的大星。
殞落在江河的三分其一與眾水的泉源之上。
此星名為苦艾…隨便說的」
此句部分取自啟示錄第八章第10-11節文。
 
人間が金属に変わっていく不可解な現象。
鋼皮病とも呼ばれるそれは、七年前に落ちた隕石によってもたらさ
れたものらしい。
 
人類轉變成金屬難以理解的現象。
稱為鋼皮病的這個症狀、似乎是七年前墜落的殞石所帶來的。
 
「まるでゾンビ映画だよ。
 隕石といっしょに殺人ウィルスが―!……みたいな展開」
 
「彷彿就像喪屍電影一樣。
 殺人病毒隨著殞石一起―!……像這樣的情節」
 
 
「ここでそのウィルスを研究しているのか」
 
「是在這邊研究那個病毒嗎」
 
「そして、あなたはその実験体」
 
「沒錯、而你就是那個實驗體」
 
……人体実験。
 
……人體實驗。
 
尋常じゃない。
武装した警備兵といい、真っ当な研究機関ではないだろう。
 
不尋常。
無論是全副武裝的警衛兵也好、這怎麼看都不是正當的研究機關吧。
 
「……なるほど。
 アポカリプスウィルスの病原体なんだな、俺は」
 
「……原來如此。
 我是啟示病毒(Apocalypse Virus)的帶原者啊」
 
連中が血眼になって捜すわけだ。
クソ……舐めやがって。
 
怪不得這群人像殺紅眼似的在找人。
可惡……竟然小看
 
「ちょっと違う」
 
有地方稍微錯了」
 
「……なに?」
 
「……什麼?」
 
「あなたの右手に宿るのは、そんな生やさしいものじゃない」
 
「寄宿在你的右手上的、可不是那麼可愛的東西」
 
「どういう意味……」
 
「什麼意思……」
 
「あ、こっちだよ。ついてきて」
 
「啊、在這邊。跟我來」
 
「お、おい」
 
「喂、喂」
 
 
「だよね―」
 
說得也是呢―」
 
「……多いな」
 
「……真多啊」
 
「避けて通れるわけでもなし。
う―ん」
 
「也不可能避開他們通過這裡。
嗯……」
 
選擇『逃げる』後延伸的分歧

「殺しちゃおう」

「殺吧」

「……はぁ?」

「……哈啊?」

「だって邪魔だし」

「因為妨礙到我們了嘛」

「ちょっと待て……」

「等等……」

「じゃ、よろしくスクルージ。
 ちゃちゃっと皆殺しにしちゃって」

「那麼、Scrooge就拜託你了。
 迅速俐落地把他們全都殺了吧」

「おい、うざけるな。
 銃持った相手に勝てるわけ……」

「喂、別開玩笑了。
 怎麼可能贏得過拿著槍的對手……」

「負けるわけないでしょ
 人間なんかに、あなたが」

「怎麼可能會輸呢
 對方不過是個人類、只要是你的話」

「……なに?」

「……什麼?」

「ふふ、おかしなスクルージ」

呵呵奇怪的Scrooge

「まさか自分がまともな人間だとでも思ってるの?」

「難不成你還認為自己是個正常的人類嗎?」

「お前、何を……」

「你、在說什……」

「ホントはとっくに気づいてるんでしょ?」

「其實你早就察覺到了吧?」

「俺は……」

「我……」

「駄目だよ、自分をごまかしちゃ。
 それじゃあ何処にもたどり着けない……」

「不可以唷、這樣欺瞞著自己。
 如此一來不管什麼都無法達成……」

「人生、もっとロックに行かなきゃ。ね?」

「人生、必須更加的Rock才行。對吧?」

「ハー……ハー……」

「哈ー……哈ー……」

……そうだ。
あの娘――キャロルの言うとおり。

……沒錯。
就如同那個女孩――Carol所說。

俺はとっくに気づいているのだろう。

我早就察覺到了吧。

(……来たか)

(……來了嗎)

「……うん?」

「……嗯?」

「~~~~ッ!」

「~~~~ !」

「……!何だ!?」

「……!怎麼!?」

「うわあっ!」

「嗚哇啊 !」

「これは……!」

「這是……!」

「奴の仕業だ!気をつけ……」

「是那傢伙幹的!小心一點……」

「三人殺られた!」

人被殺了!」

「撃て!撃てぇ!」

「開槍!開槍!」

自分の中にみなぎる力を感じる。

感受到自己體內不斷泉湧而出的力量。

研ぎ澄まされた五感。
加速された神経。
そして何よりも――

敏銳的五感。
加速運轉的神經脈絡。
然後比什麼都還發達的――

「ギャアアア!」

「呀啊啊啊!」

――筋力。

――肌力。

ただ単純(シンプル)に強い。
圧倒的に強い。

單純(Simple)的強韌。
壓倒性般的強悍。

「うわ……うわああ!」

「嗚哇……嗚哇啊啊!」

銃を持ってようが、数が多かろうが関係ない。
地力(ポテンシャル)が全然違う。

不管對方是否拿槍、還是數量多寡都與我無關。
基本上來說本身所擁有的力量(淺在能力)就全然不同。
いや……生物としての格が違う。

不……是作為生物的水不同。

俺は一方的に蹂躙する。
奴らは一方的に蹂躙される。

任憑我單方面蹂躪著。
他們單方面的被蹂躪。

強者と弱者、捕食者と被食者の関係だ。

這就是強者與弱者、獵食者與獵物的關係。

俺は――

我――

『怯えていた』
『膽怯
『笑っていた』
『笑
---------------------------------------------------------
【怯えていた】
【膽怯

「……クッ!」

「……咕 !」

怯えていた。
自分の中に渦巻く、嵐のようなこの力を。

我在膽怯。
害怕著自己體內所捲起的漩渦、像暴風雨般的這股力量。

こんなにも空っぽな俺なのに、こんなにも強大な力に満ちている。

如同空殼的我、身體裡竟然會充滿這樣強大的力量。

この力は俺をも呑み込んで、いつか俺自身に成り代わる。
化け物になってしまうのだ。

這股力量將會吞噬我、取代我。
我將會成為怪物。

空っぽな俺には、それに抗う術がない。

儘管如同空殼般的我、對此毫無招架之力。

「クソ……クソ!」

「可惡……可惡!」

そんな自分に怯えながらも、殺戮の手を止めることはない。

雖然這樣地害怕著自己、但是卻也沒有停下殺戮行為。

俺は殺す。
ひたすら殺す。

我大開殺戒。
一股勁地大開殺戒。

内なる暴力への渇望に従って。
奴隷のように。

順從著內心對暴力的渴望。
就好像失去了自主能力一樣

「あらま、何とも気の弱いこと。
でもね、スクルージ」

「唉呀、實在是太懦弱了。
不過呢、Scrooge

「それでもあなたは王さまなのよ。
 少なくともその力があるかぎり、ね」

「既使如此你仍然是國王陛下唷。
 不過前提是這股力量還在的話哦」

---------------------------------------------------------

『笑っていた』
『笑

「……キヒッ」
「……

笑っていた。
暴力という美酒に、心底酔い痴れていた。

我在笑著。
名為暴力的美酒當前、我癡狂的陶醉其中。

こんなにも空っぽな俺なのに、こんなにも強大な力に満ちている。

如同空殼般的我、竟然擁有這麼強大的力量。

この力こそが俺なのだ。
俺を化け物にした連中を、化け物の力で蹂躙(ファック)してやるのだ。

這股力量正是我自己。
將那些把我弄成怪物的傢伙、用這股怪物的力量蹧蹋蹂躪(fuck)

弱いお前たちは、それに抗う術がない。

弱小的你們、肯定對我毫無招架之力。

「アハ……ハハハ!アハハハハ!」

哈……哈哈哈!啊哈哈哈哈!」

こぼれた笑みは、やがて哄笑へと変わっていく。

臉上綻放的笑容、不久便轉變為哄然大笑。

俺は殺す。
ひたすら殺す。

我大開殺戒。
一股勁地大開殺戒。

暴力という絶対の権能を振るって。
王のように。

揮舞著名為暴力的絕對權能。
像個王者。

「あらあら、スクルージったら。
 あんなにはしゃいじゃって」

唉呀唉呀真是的Scrooge
 竟然那麼亂來

「そうよ、あなたは王さま。
 何とも見事な暴君っぷり!」

「沒錯唷、你是國王陛下。
 真是卓越的暴君姿態!」

B選項分歧
 
「殺すか」
 
「要殺了他們嗎」
 
「ま、大胆」
 
「唉呀、真大膽」
 
「避けて通れないんだろう?
 なら答えはひとつだ」
 
「反正沒辦法避開他們通過吧?
 那麼答案只有一個」
 
「危険な男って素敵よ、スクルージ。
 良心を母親のおなかの中に忘れてきたのかしら?」
 
「危險的男人很棒呢、Scrooge。
 是不是將良心遺忘在母親腹中了呢?」
 
「覚えてない。何もな」
 
「我全都不記得了。不管是什麼」
 
「なら仕方ないね。
 情状酌量を認めます」
 
「那也沒辦法呢。
 我允許你視情況斟酌」
 
「それじゃ、ミスター・サイコキラー?」
 
「那麼、殺人狂先生(Mister Psycho killer)?」
 
「……! 来たぞ!」
 
「……! 來了!」
 
「処分しろ!」
 
「處決他!」
 
「メチャクチャ(レッツ・)にしてやん(ロックンロール)な!」
 
放肆盡情地做吧(let's Rock 'n roll)!」
---------------------------------------------------------
「まだ実験体を捕捉できないのか!」
 
「還沒能捕捉到實驗體嗎!」
 
「それがゲート付近との連絡が取れなくなって……」
 
「現在跟大門附近的警衛兵無法取得連絡……」
 
「チィツ!
 急げ! 急げ!」
 
「呿!
 快一點! 加快腳步!」
「これは……!」
 
「這是……!」
 
「……逃げ出したのは怪獣か何かか?」
 
「……脫逃出去的是怪獸還是什麼?」
 
「アポカリプスウィルスの実験で何故こんなことに?」
 
啟示病毒(Apocalypse Virus)的實驗為何會演變至此?」
 
「いったいここで何が行われているんだ?」
 
「這裡到底在進行什麼事?」
 
「へぇ。ただの出来損ないと思っていましたが……
 ほんの少しだけ楽しくなりそうですね」
 
「咦。本來還想說只是個半吊子的廢物……
 看來事情稍微變有趣了呢」
 
「育ちようによってはイヴの役に立つかも知れません」
 
「以培育方法來看、說不定可以對夏娃派上用場」
 
「それではスクルージ。偽者の王よ」
 
「那麼Scrooge。假的王者呀」
 
「あなたの物語に花を添えましょう」
 
「就在你的故事裡錦上添花一筆吧」
 
≪……アハ♪≫
 
……A-HA
 
「来るな……来るなぁ!」

「別過來……別過來!」

「邪魔しているのはそっちだ」

「你們才是別妨礙我」

ゲートを抜けた俺はキャロルの指示に従い、真っ直ぐ出口を目指す。

穿越大門之後我順著Carol的指示、筆直地朝向出口前進。

あれだけ派手に暴れた後だ。

在那大肆胡鬧之後。
 
隠れるのはもはや意味がない。

也沒有躲藏起來的必要了。

強行突破あるのみだ。

唯有強行突破一途

自分が何者なのか、いまだによくわからない。
雖然至今還是不知自己為何人。
 
だが今はこの力、ありがたく使わせてもらう。

但現在我感謝這股力量、就讓我好好利用一番吧。

「お―。うじゃうじゃ来た―」

「哦。一窩蜂湧過來了
                                                           
「喋るな。舌噛むぞ」

「別說話。當心咬到舌頭」

「うわ!」

「嗚哇!」

「一気に駆け抜ける。飛ばすぞ」

「一股作氣穿越這裡。要過去囉」
 
「キャー!」

「呀啊!」

「何なんだよ、アレ!
 あんな化け物がいるだなんて聞いてないぞ!」

「那是什麼東西啊!
 沒聽說這裡有這樣的怪物的存在啊!」

「俺だって知るか!
 無駄口叩いてないで撃て! 撃て!」

「我也沒聽說啊!
 別扯那些廢話快開槍! 開槍!」

「……何だ?」

「……怎麼?」

「あ……」

「啊……」
 
「――!?」

「――!?」
 
「うきゃっ!」

「嗚呀!」
 
「あ痛たた……鼻打った」

「啊好痛啊……撞到鼻子了」
 
「……ちょっと急に止まらないでよ」

「……我說你別突然停下來啦」
 
「…………」

「…………」
 
「スクルージ?」

Scrooge?」

「……何だ、アレ?」

「……那是什麼?」
 
逃げる俺たちの前に立ちはだかったのは……

阻檔在逃跑中的我們面前的是……

その、なんと言えばいいのか……

這個、該怎麼形容才好……

「……ロボット?」

「……機器人?」
 
……B級ホラーの殺人ウィルスに続いて、今度は巨大ロボット。

……繼B級恐怖片的殺人病毒之後、這次是巨大機器人。

そして俺は、悪の組織に改造された怪人ときた。

然後我則是成為、被邪惡組織所改造的怪物。

……本当に悪い冗談だ。

……真的是場惡劣的笑話。

「エンドレイヴ!
 もう実用化されてたんだ、びっくり」

End Rave
 已經實用化了啊、嚇我一跳」

「……エンドレイヴ?」

「……End Rave?」

「内骨格型遠隔操縦式装甲車両(Endoskeletonremote slave armor)……略してエンドレイヴ」

內骨骼型遠距離操縱式裝甲車輛(EndoskeletonRemoteSlaveArmor)………簡稱End Rave」

「要は遠くから操る、なんかすごい技術のロボットだよ。
 良いも悪いもリモコン次第、ってね」

「主要就是可從遠處操縱、好像運用了什麼厲害技術的機器人哦。
 不管好壞都看在遠距離操縱上」

「そんな御大層なシロモノが、どうしてこんなところに?」

「這麼誇張的東西、為什麼會在這裡?」

「ここで研究してたのかも。
 ほら、ゲノムレゾナンス伝送技術を利用しているわけだし」

「可能在這做研究吧。
 你看、基因組共振傳導技術也利用到了」

「ゲノム……レゾ……何だ?」

「基因……共……什麼的?」

「説明がメンド―だからパス」

「說明太麻煩了直接跳過」
 
「……本来エンドレイヴは、人が立ち入れない危険地域での作業が
 目的なんだけど」

「……原本End Rave目的是用於進入人類所無法涉及的危險地區內
進行作業用的」

「武装しているな」

「有配置武裝啊」

「……ま、ト―ゼン軍事利用されるよね。
 嗚呼、人はなぜ傷つけ合って争うのでしょ―?」

「……肯定已經被拿去做軍事方面的利用了吧。
  唉呀、人為什麼要互相傷害鬥爭呢?」
 
「へっ?」

「咦?」
 
「当たったら痛そうだな」

「被打中好像很痛的樣子啊」
 
「当たった挽肉(ミンチ)だよ」

「打中就變絞肉(Mince)囉」
 
「――!」

「――!」
 
「お、おい!味方がまだ残って……!」

「喂、喂!現場還有我方的人在……!」
 
あいつ……!

這傢伙……!
 
周囲の被害もお構いなしに撃ってきやがる!

只顧著攻擊都不顧及周遭的情況!

「あのロボット、暴走しているのか!?」

「那台機器人、失控了嗎!?」

「トリガーハッピーだね」

「真愛亂開槍呢」

……あの巨体に、軍用の武装。

……在那巨大的軀殼上、配置軍用武裝。
 
さすがに生身で相手するのは分が悪そうだ。

果然只用肉身去對付的話形勢會相當不利。

「……相手してられないな。突破するぞ」

「……可不想奉陪到底啊。要突破重圍了」
 
「だいじょうぶ?」

「沒問題嗎?」
 
「あの図体なら小回りは利かないだろう」

「那樣笨重的身驅想必動作不太靈活吧」

「……だと良いね」

「……要是這樣就好了」

「しっかり掴まれ」

「牢牢抓緊了」

「きゃあ!
 ちょっと……!」

「呀啊!
 等等……!」

弾雨の中を一気に駆ける。

我一股作氣衝進槍林彈雨之中。
 
どうせデタラメに撃っているだけだ。

反正他們只是胡亂開槍罷了。
 
当たりっこない。

不會被打到。
 
あとは隙を突いて――

待會只要抓住空隙――
 
(――今だ!)

(――就是現在!)
 
(――速い!?)

(――好快!?)

……今のはヤバかった。

……剛才真是間不容髮。

こいつ、俺の動きに合わせてきやがった。

這傢伙、竟然跟得上我的動作。
 
さっきまでの無差別攻撃は囮だったのか。

剛才為止的無差別攻擊只是誘餌嗎。

クソ!

可惡!
 
とんだマヌケだ、俺は!

我真是愚蠢至極了!

ロボットは執拗に俺を狙ってくる。

機器人對我死纏不放。
 
しかも、これは……!

不但如此、這分明……!

「クッ……!?」

「咕……!?」

俺の動きを完全に捕捉している!

已經完全掌握住我的行動了!
 
まずい。

不妙。
 
このままじゃ殺られるのは時間の問題だ。

這樣下去被殺只是時間上的問題。
 
「エンドレイヴは操縦者(オペレーター)の意思をタイムラグなしで実行できるのよ」

「End Rave可無時間延遲的依照駕駛者(operator)的意志執行操作哦」
 
「先に言え!」

「你也早點說!」
 
チィッ……!
呿……!
 
どうすればいい!?

該怎麼做才好!?

(でも……)
(但是……)

(それにしたって速すぎる。
 どういうこと?)

(話雖如此速度也太快了。
 怎麼一回事?)

(ああ……なるほど)

(啊啊……原來如此)

(――あなたが操ってるのね?)

(――是你在操控吧?)

《……♪》
《……
 
《アハ♪ あハハはッ!
 アはははハハはハははハハハ!》

A-HA 啊-HA-HA-哈!
 A-哈哈哈-HA-HA--HA-哈哈-HA-HA-HA!》

「降りろ、キャロル」

「下來、Carol

「どうするつもり?」

「你打算怎麼做?」

「アレをぶっ壊す。
 お前は下がってろ」

「我要毀了那傢伙。
 你先退下」

キャロルをだ抱えたまま、逃げ切るのは無理だ。

一直抱著Carol、想甩開它是不可能的。
 
一か八かだが……戦うしかない。

雖然不知道成功的機率是多少……但現在唯有戰鬥一途了。
 
「無茶だよ。
 いくらあなたでも生身でなんて」

「太亂來了。
 即使是你也終究只是個肉身之軀」
 
「他に方法はない」

「沒有別的方法了」

そりゃあミサイルでも何でも、あのロボットを倒せる武器があれば
話は早いが……そんな都合の良い妄想、何の役にも立たない。

雖然說要是有什麼飛彈還是什麼的、可以打倒那機器人的武器的話
事情就簡單多了……但這麼意想天開的妄想、對現況一點幫助也沒有。
 
「あるよ」

「有哦」

「えっ?」
 
「咦?」

「あるよ。戦う方法。
あなたの武器が」

「有哦。戰鬥的方法。
就是你的武器」
 
言ってキャロルは、真っ直ぐに俺の目を見つめる。

這麼說著的Carol、目不轉睛直盯著我看。
 
……まただ。

……又來了。
 
あの瞳に見つめられると、心が疼く。

只要被那雙眼睛盯著、我便感到心痛。

そして……どうしてだろう。

而且……這是為什麼呢。
 
右手にも似たようなう疼痛が――

右手傳來相似的疼痛――
 
「スクルージ」

Scrooge
 
キャロルは、そんな俺の右手を握って……

Carol握住這樣的我的右手……
 
って、何をしている!?

等等、這是在幹什麼!?

「馬鹿! 右手に触るな!」

「笨蛋! 別碰我的右手!」
 
だが彼女は構わず、俺の右手を自らの胸へと導く。

但她還是不顧一切、將我的右手引導向自己的胸前。
 
彼女の胸元が――

她的胸口――
 
「おねがい。
 わたしを、つかって」

「拜託。
 請使用我」
 
光に――

光芒――
 
「こわれるくらいに。
 メチャクチャに」

「像是要弄壞般地
 盡情地」
 
「……何だ?」

「……這是什麼?」

「これは……力。
 人の心を紡いで形を成す、罪の王冠」

「這是……力量。
  以人心編織成形的、罪之王冠」
 
……何が起こっている?

……發生了什麼事?
 
俺の右手にあるこれは……剣?

在我右手上的這個是……劍?
 
……わからない。

……我不知道。
 
何もわからない。

我什麼都不知道。
 
目覚めてからずっと、わからないことだらけだ。

從眼睛睜開那剎那開始便淨發生一些我搞不懂的事。
 
それでもこれ(・・)は理解する。

但儘管如此我還能理解。
 
これもまた俺の力なのだ。

這也是我的力量的一部分。
 
この超人的な肉体と同じ……いや、それをはるかに超えるもの。

和這身超人般的肉體同樣的……不、這股力量已經遠遠超越了。
 
《……!?》

《……!?》
 
俺に宿った力。

寄宿在我身上的力量。
 
俺に与えられた権能。

授予我的權能。
 
――王()の()能力(・・)

――
 
「オオオオオオオオオオオ――――!」

「噢噢噢噢噢噢噢噢噢噢噢――――!」
 
「……魂の物質化に成功しましたか」

「……成功將靈魂物質化了嗎」

「スクルージ。
 意外に拾い物なのかも知れません」

「Scrooge。
 或許是意外的收穫也說不定」
 
「今回のイヴは早熟だ。
 能力の完成が早まるなら、それにこしたことはない」

「這次的夏娃早熟了。
 既然能力提早成型的話、沒有比這情況更好的了」

「では偽者の王にさらなる試練を――」

「那麼就給予假造的王者更進一步的試煉――」
 
《おにんぎょう……こわれちゃった》

《玩偶……壞掉了》
 
《まだあそびたいのに……》

《本來還想繼續玩的……》
 
《うえ……》

《嗚噎……》
 
《うえええ、うええええん!
 びええええええええ―んっ!》

《嗚噎噎、嗚噎噎噎噎!
 噗噎噎噎噎噎噎噎噎―!》
 
「よしよし。
 泣くのはおよしよ、お嬢ちゃん」

「好了好了。
 別哭了、大小姐」
 
「大丈夫、また遊べるさ。
 今度は綺麗におめかしして。
 新しいおもちゃも用意して」

「沒問題、還能一起玩的。
 下次可要打扮得漂亮一點。
 然後準備新的玩偶」

「ああ……楽しみだ。
 もうすぐ会いにゆくよ、スクルージ」

「啊啊……真期待。
 很快就會碰面了、Scrooge
 
「さしずめ僕は、スクルージを導くジェイコブ・マーレイ――
といったところでしょうか」
 
「目前來看我就像是扮演著引導Scrooge杰克伯・馬里(Jacob Marley)對吧

「よいしょ……っと」
 
「唉……唷」
 
「ほら、ここからならよく見える」
 
「你看、從這裡的話可以看的很清楚」
 
研究所から脱出した俺たちは、しばらくして高台に出た。
 
從研究所逃脫出來的我們、走了一段時間爬上了一座高台。
 
目の前に開けた景色。
これは……
 
在眼前出現的景致。
這是……
 
「……クレーター?」
 
「……火山口?」
 
木々に覆われてわかりにくいが、不自然にすり鉢状の地形だ。
 
雖然被許多樹木覆蓋並不明顯、但這是個不自然的磨缽狀地形。
 
つまり、ここが……
 
也就是說、這裡是……
 
「そう。隕石が落ちた場所。
 アポカリプスウィルスのはじまり」
 
「是的。隕石墜落的地方。
 啟示病毒(ApocalypseVirus)的開端」
 
「……アレがすべての元凶なのか」
 
「……那個就是這一切的真兇嗎」
 
アポカリプスウィルス――触れた相手を金属に変えてしまう、この
呪われた右手を生み出したもの。
 
啟示病毒(Apocalypse Virus) ― 將所接觸到的對象轉變成金屬、
誕生出這個被詛咒的右手之物。
 
だけど。
 
但是。
 
「……キャロル」
 
「……Carol
 
「なぁに?」
 
怎麼?」
 
「……何故お前は平気なんだ?」
 
「……為何你可以安然無恙?」
 
……彼女は確かに俺の右手に触れた。
だけど他の人間と違って、金属化することはない。
 
……她確實碰觸過我的右手。
但卻和其他人不同、並沒有金屬化。
 
それだけじゃない。
彼女の中から現れた、あの。
 
不只這樣。
從她身體裡面出現了、那個。
 
「それはね」
 
「這是因為
 
「あ……」
 
「啊……」
 
彼女の両手が俺の右手を包み込む。
小さな、けれどあたたかな手。
 
她用雙手將我的右手緊緊包覆。
小小的、但卻充滿溫暖的手。
 
「わたしは、あなたの武器だから」
 
「因為我是你的武器」
 
「……武器」
 
「……武器」
 
俺の右手を自分の胸元へと引き寄せる。
 
將我的右手拉近自己的胸口。
 
……鼓動を感じる。
俺の右手が触れることのできる、おそらくは唯一の命。
 
……感覺得到脈動。
恐怕這是能夠觸碰我右手的、唯一的生命。
 
「わたしは、あなたに力をあげる。
 あなたが望む武器になる」
 
「我會給予你力量。
 成為你所冀望的武器」
 
そして、やはり真っ直ぐに俺の目を見つめて――
 
接著、她果然還是直直盯著我的眼睛――
 
「あなたは、王さま」
 
「你是國王陛下」
 
「あなたは、あなたのしたいようにすればいい。
さあ、スクルージ……」
 
「你只要照你想做的就可以了。
來吧、Scrooge……」
 
彼女は問うのだ。
 
她向我提出疑問
 
「わたしをつかって、あなたは何を求める?」
 
「使用我的你、所期望的是什麼?」
 
「俺は――」
 
「我――」
 
『自分を取り戻す』
『取回原來的自己』
『奴らに報いを』
『向那些傢伙報復』
 
【自分を取り戻す】
【取回原來的自己】
 
「うん……そうだよね。
 あなたの望みは当然だ」
 
「嗯……也是呢。
 這是理所當然的期望」
 
「戦おう、スクルージ。
 戦って、自分自身を勝ち取ろう」
 
「戰鬥吧、Scrooge。
 戰鬥、戰勝你自己吧」
 
「わたしはあなただけの武器になる。
 あなたがその望みを忘れないかぎりは」
 
「我將成為只屬於你的武器。
 只要你沒忘記這個願望」
---------------------------------------------------------
【奴らに報いを】
【向那些傢伙報復】

「そう……そうだよね。
 あなたの憎悪は正当だ」

「是……是這樣啊。
 你的憎恨也是合情合理的」

「やっつけよう、スクルージ。
 あいつら全員に思い知らせてやろう」

「收拾掉他們吧、Scrooge。
 讓那群傢伙每個人都見識見識吧」
 
「わたしはあなただけの武器になる。
 あなたがその憎しみを忘れないかぎりは」
 
「我將成為只屬於你的武器。
 只要你沒忘記這股憎恨」
---------------------------------------------------------
「なんて有り様だ……大失態だぞ、これは」
 
「這是什麼情況……這下可大出洋相了」
 
「報告します」
 
「報告」
 
「……これ以上、何があるってんだ?」
 
「……到這個地步、還有什麼事?」
 
「この混乱に乗じて、養成所の子供がひとり脱走したようです」
 
「趁著這場混亂騷動、一名育成所的孩子逃脫的樣子」
 
「養成所……ああ、茎道(ケイドウ)とか言う科学者のアレか」
 
「育成所……啊啊、是叫做莖道的那個科學家擁有的設施嗎」
 
「捨てておけ。ただの子供だ。
 その辺で野垂れ死ぬのがオチだ」
 
「不必管他。反正不過是個孩子。
 最後只會落到曝屍荒野的慘狀吧」

「今はそれどころじゃないんだ……」
 
「現在不是管那個的時候……」
 
「だいじょうぶ?」
「不要緊吧?」
 
「聞こえる?オレ……」
 
聽的見嗎……」
 
「私は…………あなたは?」
 
「我是…………你呢?」
 
「…………」
 
「…………」
 
「わかんないのかな?
 名前だよ、な・ま・え!」
 
「聽不懂嗎?
 名字啦、名・字!」
 
「それは……」
 
「這是……」
 
「――トリトン」
 
「――特力頓」
 
「えっ?」
 
「咦?」
 
「海から来たんだもの。あなたはトリトン。
 ――素敵な名前でしょ?」
 
「因為是從海上來的。你就是特力頓。
 ――很好聽的名字吧?」
 
セフィラゲノミクス
 
源質基因組研究所(Sephirah Genomics)
 
それが連中の名前か
 
這就是那一伙人的組織名稱嗎
 
製薬会社みたいなものだと思えばいいよ
 
把它當做類似製藥的公司就可以了
表向きは、だろう?
 
表面上、是吧?
 
だがしかーし!
 
但是――
 
その実体は世界征服を企む悪の秘密結社なのだっ!
 
實際上則是企圖征服世界的秘密組織
 
アホか
 
白癡嗎
 
ノリが悪いなあ、改造人間一号
 
真沒勁啊、改造人類一號
 
二号はお前か?
 
你是二號嗎?
 
技の一号!力の二号!
 
技巧的一號!力量的二號!
 
……ミスキャストだろ、それ
 
……角色不相稱了吧、這
 
……わたしたちの他にもね。実験体の子はいたんだよ
 
……也有其他和我們一樣是實驗體的孩子呢。
 
……?
 
……?
 
どうなっちゃっやかは……あまり考えたくないよね
 
會怎麼樣呢……實在不太願意去想呢
 
………
 
………
 
さてさて超人(インクレディブル)スクルージ。
 
接著接著、超人(incredible)Scrooge
 
そんな悪魔のような連中を相手にどう戦うのさ?
要怎麼和那種像惡魔一樣的那群人戰鬥呢?
 
そうだな……
 
說的也是啊……
 
         
最後編輯:2012-09-22 03:23:35 ◆ Origin: <61.62.168.xxx>

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#3 RE:【心得】罪惡王冠失落聖誕 單線劇情翻譯(第二章)

發表:2012-09-12 12:38:50看他的文開啟圖片

iamkyo0211(神父)

迅擊的鬥劍士 LV26 / 人類 / 劍士
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Phase03
俺たちは天使じゃない
我們不是天使
We’re No Angels
這章命名取自1989年電影。

過剰にデコレートされた街路樹。
むやみに高級感を煽り立てるブティックのショーウィンドウ。
それと……。

過度裝飾的路樹。
只一昧地想展現出高級感的時裝店展示櫥窗
還有……。
 
「ほら、見て!
 おっきなクリスマスツリー!」
 
「嘿、你看!
好大的聖誕樹!」
 
つまりは、そういうことだ。
 
也就是說、就是這麼一回事。
 
あの脱走劇から数ヶ月が経ち、12月。
街はすっかりクリスマスのよそおいだった。
 
從那場逃脫戲碼以來過了數個月、12月。
街道上四處洋溢著聖誕節的氣氛。
 
24日まではまだ間があるというのに、何とも気の早いことだ。
 
明明距離24號還有一段時間、這也實在太過心急了。
 
「ねえねえ。チキン買ってこ、チキン。
 クリスマスっぽくさ」
 
「喂喂。買隻烤雞啦、烤雞。
 這樣才有過聖誕節的氣氛嘛」
 
「クリスマスは七面鳥(ターキー)だろう」
 
聖誕節的話是火雞(turkey )
 
「お駄賃に1シリングおくれよ。
 5分以内に帰ってきたら、半クラウン追加ね」
 
「我給你1先令當跑腿費。
 5分鐘內回來的話、再追加半克朗唷」
*先令(Shilling):早期英國貨幣單位。1英鎊=20先令。1克朗=5先令。
 
あたりを物珍しそうに見回しては、はしゃぐキャロル。
こういった街の雰囲気はあまり馴染がないのだろうか?
 
Carol 興奮得東張西望、一副感到很稀奇的樣子。
是不常接觸和感受過這樣的街道氣氛嗎?
 
……俺はどうなのだろう?
 
……而我又是如何呢?
 
実験体になる前の俺は……あの研究施設に連れてこられる前の俺は、
どうな人間でどんな生活をしていたのだろう?
 
成為實驗體前的我……被帶去那個研究設施前的我、
是怎樣的人過著什麼樣的生活呢?
 
俺の記憶はいまだ戻らない。
目の前にある光景にも、これといって感慨はない。
 
我的記憶至今仍找不回來。
就連對眼前這副光景、也沒有什麼特別的感想。
 
あいかわらず俺は空っぽのままだ。
 
我依舊像個空殼一樣。
 
「暗いなあ、おじさん」
 
「大叔、真陰沉啊」
 
「おじさんと呼ばれるような歳じゃない……多分な」
 
「我還沒有老到被叫大叔的年紀……大概吧」
 
「雰囲気が老けてるんだよ、おじさんは」
 
「是給人的感覺老化了啦、大叔」
 
「まったくもう。
 せっかくのデートなんだから、もっと楽しそうにしなよ」
 
「真是的。
 難得一次的約會、表現得開心一點嘛」
 
「あまりひっつくな。動きにくい」
 
「不要靠的太近。很難行動」
 
「へっへ―」
 
「嘿嘿」
 
そんな彼女の様子に、通りすがった品の良い夫婦の顔がほころぶ。
 
一對溫文儒雅的夫妻正好經過、看見她的樣子、臉上也展露起笑容。
 
なるほど。
確かに微笑ましい光景なのだろう。
 
原來如此。
確實是個令人露出微笑的情景吧。
 
腕を組んではしゃぐ俺たちは、クリスマスの雰囲気に浮かれている
カップルに見えなくもない。
 
勾著手臂一邊歡鬧交談的我們、怎麼看都像一對沉醉於聖誕氣氛中的情侶。
 
「だいたいデートじゃない。
 友達に会いに行くんだろう?」
 
基本上這也不算是約會
 而是要去見?」
 
「ま、そうなんだけどね」
 
「唉呀、確實是這樣沒錯啦」
 
「どうする?おみやげでも買ってく?
 チキン? ターキー?」
 
「怎麼辦?要不要買個禮物過去?
 土雞? 火雞?」
 
「プディングだな」
 
「布丁」
 
「そりゃまたスイーツな」
 
「那又是甜點囉」
 
「マヌケを一緒に煮込んでやるのさ。
 心臓には柊(ヒイラギ)の杭をぶち込んでな」
 
「把那些愚蠢的丟進去當布丁一起煮。
 再把心臟用柊木樁給釘上」
*這裡上下文所指的布丁是英國的傳統聖誕節蛋糕,
由於英國人愛吃甜食所以將它稱為布丁(Pudding),但實際上算是糕點。
一般主要的材料是用:米、小麥粉、混入牛油的肉、牛奶、蛋等材料,
再以鹽、砂糖或肉桂之類的香辛料調味後蒸煮出來的料理。

「ふぁぁ……今日も泊まりか」
 
啊啊……今天也要在這過夜啊
 
「……えっ?」
 
「……咦?」
 
「侵入者!?」
 
有入侵者!?」
 
「サンタクロースだよ」
 
「是聖誕老人」
 
「……!?」
 
「……!?」
 
「慌てんぼうなのでクリスマス前にやってきちゃいました」
 
「因為沒什麼耐性等到聖誕節所以提前來訪了」

*其實這句跟童謠[慌てんぼうのサタンクロース]中的第一句很像,
只是另外查到而補充的,應該沒有其他含意。

「お前! 実験体の……!」
 
「你是! 實驗體的……!」
 
「久しぶりだな。会いたかったよ」
 
「好久不見了。我好想你」
 
「……何が目的だ!?」
 
「……你們的目的是什麼!?」
 
「友達になりたいんだ」
 
「想和你做朋友」
 
「……は?」
 
「……哈?」
 
「隠し事をしない真実の友達さ」
 
「我需要一個不會對事情有所隱瞞的真正的朋友」
 
「……喋ってもらうぞ。
 セフィラゲノミクスについて」
「……給我說。
 我想知道有關於源質基因組研究所(Sephirah Genomics)的事」
 
「……喋るも何も、私はただアポカリプスウィルスの治療法を研究
していただけで……」
 
「……要我說什麼、我不過只是在研究啟示病毒(Apocalypse Virus)的治療方法而已……」
 
「質問が悪かったな。
 言いかえよう」
 
「看樣子是我問的不好。
 換個說法吧」
                                           
「――ダァトについて話せ」
 
「――說出有關Dååth的事
 
「……!」
 
「……!」
 
――ダァト。
 
――Dååth
 
それがセフィラゲノミクスの本体。
キャロルに言わせれば、悪の秘密結社ってヤツだ。
 
那就是源質基因組研究所(Sephirah Genomics)的本體。
以Carol的說法來看、是一個邪惡的秘密組織。
 
連中がアポカリプスウィルスで何を企んでいるのか。
それはわからない。
 
這群人到底想利用啟示病毒(Apocalypse Virus)做些什麼
我並不清楚。
 
だからこうしてマメに聞調査をしてるわけだ。
セフィラゲノミクスの息がかかった連中をしらみ潰しにあたって、
善意協力者からの情報を提供してもらう。
 
所以才會像這樣勤勉地探調
一個不漏地探查那群有源質基因組研究所(Sephirah Genomics)做為後台的人、
取得的情報提供。
 
施設を脱出してからの数ヶ月はその繰り返しだった。
 
從那設施逃出的數個月來一直反覆做著同樣的事。
 
今まで得られた情報は少ない。
だが今回は久々の当たりになりそうだ。
 
至今所得到的情報並不多
但這次應該是久久一次押對寶了。
 
顔を覚えている。
こいつはあのときにいた研究者のひとりだ。
 
長相我還記得。
這傢伙是那時候在場的研究者之一。
 
あの研究施設にいた人間ならより詳しいことを知っているはずだ。
 
待在那個研究設施裡的人應該會知道的更詳細才是。
 
「……知らない!
私は何も知らないぞ!」
 
「……不知道!
我什麼都不知道!」
 
みんな最初はそう答える。
 
所有人一開始都是這麼回答的。
 
問題ない。
俺はおねだりが得意なんだ。
 
不要緊。
對於我最拿手了。
 
問答無用で男を床に叩きつける。
 
二話不說地就把那男的往地板一砸。
 
「ぐわあっ!」
 
「咕哇啊!」
 
「おーい、あんまり騒がないでよ―。
気づかれちゃうでしょ―」
 
「喂、不要太過張揚啦―。
會被發現的不是嗎―」
 
「ちょっとじゃれ合っただけだ。
 友達だからな」
 
「只是跟他玩玩而已嘛。
 因為是朋友啊」
 
「貴様、こんな真似をしてただで済むと……むぐぅ!」
 
「你這傢伙、難道你認為做出這種事還能全身而退……呣咕
 
無駄話は好きじゃない。
男の口に左手を突っ込み、黙らせる。
 
我不喜歡聽人廢話。
把左手塞進男的嘴裡、讓他閉嘴。
 
「ただで済ませるさ。
 なにせ俺は守銭奴なんでな」
 
「我不會花費到一分一毫就全身而退的。
 再怎麼說我也是個守財奴啊」
 
「~~~~~~~~~~~~~ッ!」
 
「~~~~~~~~~~~~~ !」
 
「うわ、えげつな―い」
 
「嗚哇、真無情啊―」
 
ああ、汚い。
左手は血をヨダレでべとべとだ。
 
啊啊、真髒。
左手被血弄得黏糊糊的。
 
引っこ抜いたものをその辺に投げ捨てて、男の白衣で手を拭く。
 
將拔出的東西往旁邊一扔、用那男的白大衣擦拭了滿是鮮血的手。
 
「下の歯は屋根の上に投げるんだよ」
「下排的牙齒要往屋頂上丟才對啦」
 
「うぐぅっ!ぐううぅっ!」
 
「嗚咕!咕嗚嗚 !」
 
「大げさなんだよ。
 たかが虫歯の治療じゃないか」
 
「太小題大作啦。
 只不過是治療個蛀牙而已不是嗎」
 
「これで少しは話しやすくなっただろう?」
 
「這樣一來稍微比較好說話了吧?」
 
「貴様ぁ……!実験動物(モルモット)の分際で……!」
 
「你這傢伙……!不過只是個實驗動物(marmotte )……!」
 
「……まだ心を開いてくれないみたいだ」
 
「……看來還沒對我們敞開心胸的樣子」
 
「照れ屋()なんだよ、きっと」
 
「一定是個害羞(shy)的人啦」
 
『紳士的に接する』
『親睦を深める』
『拿出紳士風範對待』
『加深彼此的交流』
 
【紳士的に接する】
『拿出紳士風範對待』
 
やれやれ。
コミュニケーションって難しいねえ。
 
唉呀。
與人溝通還真是困難啊。
 
それでもこちらはあくまで紳士的に接するだけだ。
 
即使這樣這邊也始終以紳士的風範對待。
 
「なあ……どうすればお前と友達になれる?」
 
「喂……該怎麼做你才會跟我做朋友?」
 
「…………」
 
「握手でもするか?」
 
?」
 
「……!」
 
「……!」
 
言葉の意味に気づいたらしい。
あからさまに男の顔つきが変わる。
 
看樣子對方好像聽出話中的含意了。
那男人很明顯地臉色一變。
 
「やめろ……私に触るな!」
 
「不要……別碰我!」
 
「さみしいこと言うなよ。
 仲良くしようじゃないか」
 
「別說這麼令人傷心的話嘛。
 我想跟你好好相處啊」
 
「私を殺したら、何もわからないままだぞ!」
 
「要是殺了我、你可是會什麼都不知道的哦!」
 
「新しい友達をつくるさ」
 
「那就再交個新朋友就好了」
 
「……ッ!やめてくれ!
本当に知らないんだ!」
 
「……!不要這樣!
  我真的不知道!」
 
「心がこもってないな」
 
「說的不夠用心啊」
 
「しょせん私は末端の人間だ!
 上層部と繋がりがある組織としか知らない!」
「我畢竟只是基層的人員!
 只知道一個跟上層有聯繫的組織的事情而已!」
 
「あの施設では何を研究していた?」
「那個設施在研究什麼?」
 
「アポカリプスウィルスを使った進化実験……らしい」
 
「使用啟示病毒(Apocalypse Virus)進行進化實驗……的樣子」
 
「進化実験?」
 
「進化實驗?」
 
「アポカリプスウィルスこそが、人類を次の段階へと進化させる鍵
であるとダァトは考えているようだ」
 
「因為啟示病毒(Apocalypse Virus)、被Dååth認為正是帶領人類前往進化至下個階段的鑰匙
的樣子」
 
「お前たちは実験過程で生まれた……言うなれば新人類もどきだ
 
「你們就是在這個實驗過程中誕生的……要說的話就是仿
 
「…………」
 
「…………」
 
……新人類、とは。
 
……竟然說、新人類。
 
ずいぶんと馬鹿げた単語(ワード)が飛び出したものだ。
 
還真是冒出相當荒謬的單字(word)來了。
 
あのとき目覚めてからこの方、俺の現実はすっかり三文芝居(パルプフィクション)の世界
に取り込まれてしまった。
 
從那時候醒來開始、我的現實就完全偏往三流小說(Pulp Fiction)世界的方向去了。
 
「詳しく話せ」
 
「說詳細點」
 
「……私はあの施設が閉鎖されてからアポカリプスウィルスの研究に関わっていない。期待には応えられそうにない」
 
「……我從那個設施封閉之後就跟啟示病毒(Apocalypse Virus)的研究沒有關係了。
無法回應你的期待」
「まだ俺の誠意が伝わっていないのかな?」
「難道是我的誠意沒有傳達到嗎?」
 
「待て! より相応しい人物を知っている!」
 
「等等! 關於這個我知道一個更合適的人選!」
 
「天王洲大学の桜満(オウマ)玄周(クロス)教授だ!
 彼の研究は我々の先を行っている!」
 
「天王洲大學的櫻滿玄周教授!
 他的研究已經超越我們了!」
 
「――桜満(オウマ)玄周(クロス)
 
「――櫻滿玄周」
 
「私の知ってることはそのくらいだ!
 頼む、もう許してくれ!」
 
「我知道的就這些!
 拜託、放過我吧!」
 
「――――」
「――――」
 
『解放する』
『断罪する』
『解放』
『判罪』
---------------------------------------------------------
【解放する】
【解放】
 
「いいだろう」
 
「好吧」
 
「……た、助かった」
 
「……得救了
 
「……?」
 
「……?」
 
「――ッ!
 キャロル! 伏せろ!」
 
「―― !
 Carol! 趴下!」
 
「えっ? きゃあ!」
 
「咦? 呀啊!」
 
――撃たれた!?
どこからだ!
 
――被射中了!?
是從哪裡來的!
 
「……!そこか!」
 
「……!那裡嗎!」
 
「……何だ、これは?」
 
「……這是什麼?」
 
「オートインセクトだね」
 
「是AutoInsect(自動型昆蟲)呢」
 
「エンドレイヴとは違うのか?」
「和EndRave不一樣嗎?」
 
「こっちは普通にプログラムで動いてるから」
 
「這種的只是靠程式啟動的」
 
「やっぱりダァトの仕業かな?
裏切り者には死を―!……みたいなノリ?」
 
「果然是Dååth搞的鬼嗎?
背叛者要以死 ―!……像這樣的規矩嗎?」
 
「どうでもいいさ」
「怎麼樣都好啦」
---------------------------------------------------------
【断罪する】
「判罪」
「ありがとう。参考になったよ」
「謝謝你。這很有參考價值」
 
「これはその礼だ。受け取ってくれ」
 
「這是謝禮。收下吧」
 
「ア……アアアアアアアアアア!」
 
「啊……啊啊啊啊啊啊啊啊啊啊!」
 
「ア……アア……ドウ……シテ……」
 
「啊……啊啊……為什……麼……」
 
「俺がお前らを許すとでも思ったか?
 おめでたいヤツだ」
 
「你認為我會原諒你們嗎?
 真是天真的傢伙啊」
 
「あーあ、死んじゃった」
 
「啊呀、死掉了」
---------------------------------------------------------
「それで?これからどうするの?」
 
「然後呢?下一步要怎麼走?」
 
「決まっている」
 
「還用說嗎」
 
「次の獲物は――桜満玄周だ」
 
「下個獵物是――櫻滿玄周」
 
ひどい頭痛だ。
まるで頭の中で無数の羽虫が跳び回っているような。

劇烈頭痛。
彷彿腦中有無數飛蟲在恣意橫行著一樣。

濁った意識。乱れた思考。
何もかもがバラバラで、かたちを持たない。

意識混濁。思緒一片混亂。
一切都支離破碎、不成形體。

ときおり襲う痛み。苦しみ。
その正体だけは何故かはっきりと理解できた。
 
不時襲來的疼痛。煎熬。
不知為什麼就只有苦痛的原因很明確的了解了。

喪失感。

失落感。

俺の中の何かが虫食(むしば)まれてゆく。

有什麼東西正在啃蝕著我的身體。

…いや、違う。
俺は既に空っぽのはずだ。
 
…不、不對。
我應該已經是個空殼了。
 
記憶のない俺には過去がない。
そしておそらくは未来さえも。
 
沒有記憶的我沒有過去。
然後恐怕就連未來也是。
 
虫食まれるものなど、とっくに無いのだ。
 
能夠被啃蝕的東西、老早就沒有了。
 
ならばこの痛みは――
無いものが痛むこの感覚は、幻肢痛(ファントムペイン)と呼ぶべきものだろう。
 
那麼這個痛覺是――
從失去的身體部位感到疼痛的這類幻覺、應該是叫做幻肢痛(phantom pain)吧。
 
あの日、あの場所で目覚めて以来、安眠できた例(ためし)がない。
夜毎、この苦痛が俺を苛(さいな)むのだ。
 
那天、從那個地方醒來以來、不曾有過安穩的睡眠。
每晚、這個痛苦不斷地在凌遲我。
 
無いものが痛む苦しみに抗う術はない。
俺はただ苦痛が去るのを、震えて待つだけだ。
 
我對於身體已失去的部分所帶來的這個苦痛毫無辦法。
我只是在發抖著等待痛苦退去而已。
 
頭痛はもう耐え難い。
羽虫どもがざわめく。
頭だ割れそうだ。
 
頭痛到已經難以忍受。
飛蟲們唧唧作響。
頭好像快裂開了。
 
ああ、誰か俺の息の根を止めてくれ。
俺はただ楽になりたいだけなのだ。
 
啊啊、誰來停止我的呼吸。
我只是想要求個解脫而已。
 
「スクルージ」
 
Scrooge
 
身を裂くような激痛が消える。
そしてまた、あのやわらかな疼痛が来る。
 
彷彿要將身體撕裂般的劇痛消失了。
然後、那股令人懷念的疼痛到來。
 
ああ、ゆりかごのような疼痛に、身を委ねてしまいたい。
きっと俺を優しく縊り殺してくれるから。
 
啊啊、如同身處搖籃般的痛楚、不禁讓人想要委身其中。
這樣肯定能夠溫柔地將我勒死。
 
「起きなさい、スクルージ」
 
起床了Scrooge
 
……視線が、合った。
 
……視線交錯。
 
くっつきそうなほどの近くに、キャロルの顔がある。
 
Carol的臉近在眼前、幾乎是臉緊貼著臉的距離。
 
「おはよう、スクルージ。
 キスしてあげよっか?」
 
「早安、Scrooge
 要給你個Kiss嗎?」
 
「おはよう、キャロル。
 遠慮する」
 
「早安、Carol
 不必了」
 
「いけず」
 
「你真壞」
 
上にのしかかるキャロルを退()けて、身を起こす。
 
挪開壓在我身上的Carol、我坐起身。
 
時間は……おそらく夕方くらいか。
全然おはやくない。
 
現在時間……大概是傍晚左右吧。
根本不早了。
 
「だいじょうぶ?
 うなされてたよ?」
 
「不要緊吧?
 我看你好像做噩夢了唷?」
 
「いつものことだろう」
 
「這是常有的事吧」
 
「いつものことだから心配なんでしょ」
 
「就是常常發生才擔心的嘛」
 
「……平気だ。身体に異常はない」
 
「……沒事身體沒有出現異常
 
「心には異常がありそうだけど?」
 
「但心靈似乎看起來有哦?」
 
「カウンセリングでもしてくれるのか?」
 
「難道你想對我做心理輔導嗎?」
 
「とりあえず全部、幼少期のトラウマってことにしとけばいいよ」
 
「總而言之、只要全部把它當成是小時候受到的精神創傷就可以了」
 
「そうか。何ひとつ憶えてない」
 
「是嗎。我連一點記憶也沒有」
 
「お前はホント物覚えの悪い子だねえ。
 幼少期のトラウマかしら?」
 
「你真的是記憶差的孩子呢。
 是因為小時候受過精神創傷嗎?」
 
「幼少期はともかく」
 
「先不管小時候」
 
「俺の過去なら、まだしもお前の方が詳しいだろうさ」
 
「說到我的過去、還是你比較清楚吧」
 
少なくともあの施設にいた時の俺を知っているわけだ。
俺にはその記憶すらない。
 
至少知道當時在那個設施裡的我。
我甚至連那裡的記憶也沒有。
 
「うん。ま、今を同じでむっつり男子だったよ」
 
「嗯。唉呀、就是和現在一樣愛板著臉的男生唷」
 
「…………」
 
「…………」
キャロルは研究施設にいた時のことをあまり語らない。

Carol不太談當時在研究設施裡頭的事情。
 
話してくれたのは、彼女が俺を同じ実験体であるということ。
俺の右手と対になる能力――彼女の中から出てきたあの武器だ――
を宿しているということ。
 
對我說過的只有、她和我一樣同是實驗體的事。
還有與我右手對應的能力――從她的身體裡面出現的那個武器――
寄宿在體內的事。
 
そのくらいだ。
 
大致上就這些。
 
俺や彼女があそこでどのように過ごしていたか……そういったこと
は語りたがらない。
 
我和她在那裡是過著怎樣的生活……像這類事情
她則是不願提及。
 
……あまり愉快な思い出ではないことは間違いないだろう。
それでも俺にとっては数少ない記憶の手がかりだ。
 
……大概在那裡有不太愉快的回憶這點應該是不會錯。
即使如此對我來說也算是少數記憶的線索。
 
多少強引にでも問いつめるべきかもしれない。
だがなかなかそんな気にはなれなかった。
 
或許採取稍微強勢一點的手段也必須逼問出來。
但是我怎麼樣也不想這麼做。
 
キャロルは、俺にとって唯一の仲間だ。
不用意に傷つけ、機嫌を損ないたくない――
そういった理由はもちろんある。
 
Carol、對我來說是唯一的夥伴。
不想因為不小心傷害到她、而壞了她的心情――
會有這種想法是理所當然的。
 
だがそれ以上に……俺は怖いのではないだろうか?
あそこでの記憶を取り戻すことが。
 
但是比起這個……我該不會是在害怕吧?
害怕取回那時候的記憶。
 
キャロルの言い分ではないが……それこそ実験によるトラウマが、
記憶喪失の原因ではないのか?
 
雖然不是在贊同Carol的說辭……但是否正如她所說是實驗的精神創傷、
才導致記憶喪失的呢?
 
俺は無意識にその恐怖を避けているのではないのか?
 
是我無意識間在逃避這個恐懼感嗎?
 
そんな気がしてならないのだ。
 
我不得不這麼認為。
 
「あら。またむっつりしちゃって」
 
「唉呀。你看又開始板著一張臉」
 
「……悩み事が多くてな。
 繊細なんだよ、俺は」
 
「……煩惱的事情多啊。
 因為我很纖細啊」
 
「……繊細、ね」
 
「……纖細呀」
 
「何だよ。文句あるのか」
 
「怎樣。有什麼問題嗎」
 
「……怖いの?」
 
「……害怕嗎?」
 
「――――」
 
「――――」
 
あいかわらず妙に鋭い。
彼女はいつもこうだ。
 
還是一樣特別地敏銳。
她總是如此。
 
俺の心をすべて見透かしているような、瞳。
まるで俺の半身のように。
 
彷彿看透我心思的、眼睛。
簡直就像我半個身體。
 
「そうかもな」
 
「也許吧」
 
否定するだけ無駄なので、素直に答える。
正しくは、怖いかどうかもまだわからない、なのだが。
就算否認也是白費唇舌、不如坦率回答。
正確來說、我也…不懂自己是不是在害怕。
 
「そっか」
 
「這樣啊」
 
そんな俺をキャロルは冷やかすわけでもなく――
 
但對於這樣的我、Carol沒有露出帶有半點嘲笑的意思――
 
「……お、おい」
 
「……噢、喂」
 
そっと抱きしめるのだ。
雛を庇う親鳥の翼のように。
 
而是輕輕地抱緊我。
如同庇護雛鳥的母鳥的雙翼。
 
「よしよし」
 
「好了好了」
 
「……何だってんだ、まったく」
 
「……幹嘛啊、真是的」
 
「そろそろ出るぞ。支度しろ」
 
「差不多該出門了。快去準備」
 
「先生との面会ね」
 
「和的會面呀」
 
うじうじ悩んでいても、先には進めない。
今はやれることをやるだけだ……たとえどんな手を使ってでも。
 
光是猶豫不決煩惱著、只會躊躇不前。
現在只要做著該做的事情……不管使用任何手段。
 
――桜満玄周。
――櫻滿玄周。
 
どんな人物かはわからない。
ダァトとどれほどの関わりがあるかも。
 
還不知道會是什麼樣的人物。
和Dååth有多少關連這點也是
 
やることは今までと変わらない。
何もかも洗いざらい喋ってもらうだけだ。
 
要做的事仍然沒變。
只要讓他說出所有事情的原委就好。
 
そして事と次第によっては――
 
然後依情況來判斷――
 
償ってもらう。
彼自身の命で。
 
就讓他償還抵罪。
用他自身的生命。
 
「どう?怪しいのいる?」
 
「如何?有發現可疑的人嗎?」
 
「今のところそれらしいのはいないな」
 
「目前並沒有看到類似這樣的人」
 
「昨夜の件もあるからね。
 そろそろ仕掛けてくるかも」
 
「不過因為有昨天的事情吧。
 或許對方差不多開始展開行動了」
 
「願ったり叶ったりだ」
 
「那正是我所希望的」
 
「――桜満玄周だな」
 
「――你是櫻滿玄周吧」
 
「しつこいね、君たちも」
 
「你們這群人也真是煩人呢」
 
「……?」
 
「……?」
 
「協力はしないと言ったはずだ」
 
「我應該說過了不會協助你們的」
 
「……初対面のはずだが?」
 
「……我們應該是初次見面吧?」
 
「ダァトの使いじゃないのかい?」
 
「不是Dååth派來的使者嗎?」
 
「ダァトの協力者じゃないのか?」
 
「你不是協助Dååth的人嗎?」
 
「……ふむ」
 
「……呼呣」
 
「詳しく話しを聞かせてくれないかな?」
 
「可以詳細說來讓我聽聽嗎?」
 
「…………」
 
「…………」
 
「ギブ・アンド・テイクだね」
 
等價交換(Give& Take)是吧」
 
「――ヴォイドゲノムだ」
 
「――是虛空基因(Void Genome)
 
「……何?」
 
「……什麼?」
 
「君の右手に宿った力だ。
 ダァトは王の能力と呼んでいるらしいけどね」
就是寄宿在你右手的力量
 雖然Dååth似乎稱這叫做王的能力
 
「ヴォイドゲノム……王の能力」
 
虛空基因(VoidGenome)……王的能力」
 
「嗚呼、ごうつくばりの愚か者!
 触れるものを黄金に変えてしまうミダス王の呪い!」
 
啊呀貪婪頑固的愚蠢之人
 所觸碰之物皆化為黃金的彌達斯王之詛咒!」

邁達斯(古希臘語:Μίδας,又譯作「米達斯」、「彌達斯」),希臘神話中的弗里吉亞國王,
故又稱「邁達斯王」或「邁達斯國王」,以巨富著稱;關於他點石成金的故事非常有名。(維基資料)
 
「……たしかに王さまには違いないよね。
 そう思うでしょ? ごうつくばりのけちんぼさん(スクルージ)?」
 
「……確實就像個國王陛下沒有錯吧。
 你是這麼想的吧? 貪婪又頑固的吝嗇鬼(Scrooge)?」
 
「…………」
 
「…………」
 
「ヴォイドゲノムは遺伝子に干渉する」
 
虛空基因(VoidGenome)會干涉遺傳基因」
 
「だが君のヴォイドゲノムは不完全で、触れた相手のイントロンに
深刻なダメージを与えてしまう。その結果がアポカリプスウィルス
による金属化現象――キャンサー化だ」
 
「但由於你的虛空基因(Void Genome)並不完全、會給予所觸碰到的對象的
基因內含子強烈的傷害。結果就是經由啟示病毒所發生的
金屬化現象――結晶化」
 
「記憶喪失の件もそうだ。ヴォイドゲノムを移植されたショックで、
イントロンの記憶野に混乱が生じて……」
 
「喪失記憶的狀況也是如此。由於移植虛空基因(Void Genome)之後受到的衝擊、
基因內含子的記憶區塊產生混亂……」
 
「なぜだ?」
 
「為什麼?」
 
「……うん?」
 
「……嗯?」
 
「なぜダァトはこんな能力を求める?
 ヴォイドゲノムとは何なんだ?」
 
「為什麼Dååth想要這樣的能力
 所謂的虛空基因(Void Genome)又是什麼?」
 
「……アダムの証だ」
 
「……亞當的證明」
 
「……アダム?」
 
「……亞當?」
 
「ヴォイドゲノムの所有者はイヴに選ばれ、次世代の王――
 アダムとなる」
 
「被夏娃所挑選上擁有虛空基因(Void Genome)之人、會成為下個世代的王――
 亞當」
 
「待て。わかるように説明しろ」
 
「等等。說的簡單明瞭一點」
 
「そう遠くない未来にアポカリプスウィルスによる生命の一斉淘汰
が始まる」
 
「在不久遠的未來會因為啟示病毒(Apocalypse Virus)開始生命的集體淘汰」
 
「……一斉淘汰?」
 
「……集體淘汰?」
 
「つまりこういうことだね……」
 
「也就是說事情就是這樣吧……」
 
「――人類は滅亡する!」
「――人類會滅亡!」
 
「……なにアホなことを」
 
「……你在說什麼天大的笑話」
 
「……いや、その通りなんだよ。アホなことにね」
 
「……不、就是這樣哦。雖然是個天大的笑話呢」
 
「なっ……」
 
「什……」
 
「旧世界は滅び、アダムとイヴが新しい生命の始祖となる。
 まさしく黙示録(アポカリプス)なんだ」
 
「舊世界毀滅、亞當和夏娃成為新生命的始祖。
 名符其實的默示錄(啟示病毒)
 
「……俺がそのアダムだっていうのか?」
 
「……我就是那個亞當嗎?」
 
「さっきも言ったとおり、君のヴォイドゲノムは不完全なものだ。
 ダァトにとって君は失敗例に過ぎなかったはずだ」
 
「就像剛才說的、你的虛空基因(Void Genome)並非完全之物。
 對Dååth而言你應該不過只是個失敗的案例
 
「……はん。そうかよ」
 
「……哈。是這樣啊」
 
(……それにイヴは既にアダムを選んでいる)
 
(……而且夏娃也早已選擇了他的亞當)
「……何者なんだ、そのイヴってのは?」
 
「……那是什麼人、那個叫夏娃的?」
 
「…………」
 
「…………」
 
「……どうした?」
 
「……怎麼了?」
 
「……イヴとははじまりの石――あの隕石に触れた最初の人間。
 つまりアポカリプスウィルスの第一感染者だ」
 
「……所謂的夏娃就是觸碰那個隕石――起源之石的第一個人類。
 也就是啟示病毒(Apocalypse Virus)的第一位感染者
 
「誰だか知っているのか?」
 
「知道那個人是誰嗎?」
 
「それは……」
 
「這個……」
 
「――桜満玄周。
 お前はなぜそこまでアポカリプスウィルスの研究に入れ込む?」
 
「――櫻滿玄周。
 你為何要如此投入啟示病毒(Apocalypse Virus)的研究?」
 
「ダァトの関係者でないとするのなら……何が目的だ?」
 
「如果你不是和Dååth有關的人的話……那麼、你的目的是什麼?」
 
「…………」
 
「…………」
 
「あら、きれいな人」
 
「啊、這個人真漂亮」
 
「妻の冴子だ。
 下の子を産んですぐ亡くなった」
 
「我的內人 冴子。
 產下么子後便隨即離世了」
 
「死因はキャンサー化だ」
 
「死因是結晶化」
 
「……!」
 
「……!」
 
「七年前のあの日、僕たちは大島にいた。
 そして出会ってしまったんだ。はじまりの石に」
 
「七年前的那一天、我們在大島上。
 然後被我們發現了。那個起源之石」
 
「はじまりの石を見つけたのは僕の娘だ」
 
發現起源之石的正是我女兒
 
「つまり……」
 
「也就是說……」
 
「そうだ。桜満(オウマ)真名(マナ)――」
 
「是的。櫻滿真名――」
 
「新世代のイヴだ」
 
「她就是新世代的夏娃」
 
「なーんかものすごい話だったねえ」
 
「真是不得了的談話內容呢」
 
「……そうだな」
 
「……是啊」
 
「さて、と。
 どうしようかな、スクルージ?
 桜満玄周に協力する?」
 
「接下來。
 怎麼辦才好呢、Scrooge?
 要協助櫻滿玄周嗎?」
 
「…………」
 
「…………」
 
「頼む!君の身体を調べさせてくれないか?」
 
「拜託你!可以讓我調查你的身體嗎?」
 
「僕は娘をアポカリプスウィルスの呪いから解き放ちたい。
 そのために君のデータが欲しいんだ」
 
我想讓我的女兒從啟示病毒(Apocalypse Virus)的詛咒中解脫。
 為此我需要你身體的資料
 
「ダァトの連中のように俺をモルモットにするつもりか?」
 
「像Dååth那群人一樣把我當作實驗動物嗎?」
 
「……否定はしないよ」
 
「……這我並不否認」
 
「だけど君のヴォイドゲノムを解明できれば、その力を安定させる
手段が見つかるかもしれない」

「但要是能夠了解你的虛空基因(Void Genome)的話、或許能找到穩定那股力量
的方法也說不定」
 
「そうすればその右手を治すことも可能なはずだ。
 記憶の回復も期待できると思う」
 
「這麼一來想要治好這隻右手也是有可能的。
 記憶的恢復也是指日可待的」
 
「…………」
 
「…………」
 
「もちろん断言はできない。
 だから君の意思を尊重するよ」
 
「當然我無法肯定的斷言。
 所以我尊重你的意願」
 
「返事はすぐじゃなくてもいい。
 もしその気があるなら、いつでも僕を訪ねてくれ」

「不用馬上回覆我也沒關係。
 如果你有意願的話、隨時都可以來找我」
 
「ふふ、ここは重大な選択だよね―」
 
「呵呵、這可是重大的抉擇呢―」
 
「……そうか?」
 
「……是嗎?」
 
「そりゃあ何しろ全人類の運命がかかっているかもだし?」
 
「再怎麼說也算是關係到全人類的命運了哦?」
 
「大げさだ」
 
「你太誇張了」
 
「そんなことないよ―」
 
才沒有呢―」
 
「すごいな―、スクルージ。
 あなた、王さまどころか救世主になっちゃうかもよ?」
 
真厲害―、Scrooge
 你啊不單是國王陛下或許還會成為救世主哦?」
 
「冗談じゃない」
 
「開什麼玩笑」
 
自分のことだけでも精一杯なのだ。
誰が好きこのんで世界の面倒まで見なくてはいけないのだ。
 
光是自己的事情就夠累人了
誰會喜歡願意去照料這個世界啊
 
……だがキャロルが言うことも、もっともだ。
 
……但Carol所說的也不是沒道理。
 
俺は選択しなければならない。
生き残り、目的を果たすためには。
 
我必須做出抉擇。
生存下來、直到達成目的。
 
だがそれはいつものことだ。
今までと何も変わらない。
 
但這早已是司空見慣的事了。
至今仍然還是什麼都沒改變。
 
俺たちはいつだって生と死の分かれ道に立っている。
 
我們不管何時都站在生與死的分界點。
 
そうだ。
世界は常に選択を迫る。
 
沒錯。
世界總是不斷逼迫我們做抉擇。
 
「……ダァトの人体実験か」
 
「……Dååth的人體實驗嗎」
 
「危ないことはしてくれるなよ……修一郎」
 
「可不要做出什麼危險的事來啊……修一郎」
 
2029年12月24日
20291224
 
「パパ、遅いね……」
 
「爸爸、真慢呢……」
 
「あれ、 集は?」
 
「咦、 集去哪了?」
 
「おトイレよ。春夏さん」
 
「去上廁所了唷。春夏阿姨」
 
「私と集はだいじょうぶ。
 だから春夏さん、パパ迎えに行ってあげて」
 
「我和集不會有事的。
 所以、春夏阿姨就去接爸爸吧」
 
「また約束なんて忘れて研究してるのよ、きっと」
 
「肯定又忘記約定、沉浸在研究中了吧」
 
「じゃあ、お願いできる?」
 
「那麼、就拜託妳了可以嗎?」
 
「ええ」
 
「嗯」
 
「…………」
 
「…………」
 
    
最後編輯:2012-09-12 13:44:20 ◆ Origin: <61.62.45.xxx>
4GP-BP

#4 RE:【心得】罪惡王冠失落聖誕 單線劇情翻譯( 9/22 更新至第四章)

發表:2012-09-22 03:24:43看他的文開啟圖片

iamkyo0211(神父)

迅擊的鬥劍士 LV26 / 人類 / 劍士
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GP:72
經驗:

Phase04
サンタが殺しにやってくる
聖誕老人即將前來展開殺戮
Christmas Evil

1980年電影Christmas Evil (日文譯名: サンタが殺しにやってくる)

「すみませーん。
 この先は交通規制で通行止めです」

「抱歉。
 前方現在正實施交通管制禁止通行了」
 
「えー。事故でもあったの?」
 
「咦。是發生什麼事故了嗎?」
 
「…………」
 
「…………」
 
「こちらポイント・デルタ。
 封鎖は完了した」
 
「這裡是定點(Point)三角洲(Delta)
 封鎖完畢」
 
「諒解。ターゲットを誘導する」
 
「了解。開始誘導目標」
 
「……人気(ひとけ)がなくなったな」
 
「……變得毫無人煙了呢」
 
「おや?」
 
「噢?」
 
「ハァー……ハァー……ハァー……」
 
「哈ー……哈ー……哈ー……」
 
「――――――」
 
「――――――」
 
「……避けた!?」
 
「……躲開了 !?」
 
「……?」
 
「……?」
 
「……ヴボオアッ!」
 
「……噗啵啊!」
 
「やったか」
 
「成功了嗎」
 
「よく見えるね。あんな遠くの」

「那麼遠的地方真虧你還能看得那麼清楚呢。」
 
強化された俺の肉体は、五感においても常人を超えている。
目だけではなく、わずかな音や臭いを感じ取り、気配を知る。
 
我的肉體在經過強化後、就連五感也超越了一般人。
不只是透過雙眼、也能感受到微小的聲音和味道、得知敵人的動靜。
 
敵の殺気を読んで躱(かわ)す―まるで時代劇(チャンパラ)に出てくる剣客(サムライ)だが、その
真似事くらい今の俺には造作もないことだ。
 
感受敵人殺氣閃避攻擊―彷彿就像時代劇裡出場的劍客似的、但是
如果只是依樣畫葫蘆模仿的話對現在的我來說是輕而易舉。
 
「来たな」
 
「來了呢」
 
「ひさしぶりだね」
 
「還真是好久不見了」
 
白い戦闘服に身を包んだ兵隊。
セフィラゲノミクスが秘密裏に抱えている私兵だ。
 
全身包覆著白色戰鬥服的軍隊。
他們是源質基因組研究所(Sephirah Genomics)私底下篡養的私人軍隊。
 
俺は手にした武器を敵に向ける。
 
我將拿在手上的武器朝向敵人。
 
見た目は銃だ。
銃口は広がっていて、ラッパのような形状をしている。
 
表面上看來是槍。
槍口擴張、看起來像喇叭的形狀。
 
「……!」
 
「……!」
 
引鉄をひけば、軽快な破裂音が響いた。
 
只要扣下板機、便會響起輕快的破裂聲。
 
だが……それだけだ。
銃口から弾丸が発射される気配はない。
 
但……就僅此而已。
絲毫沒有子彈從槍口發射出去的跡象。
 
「……何だ?」
 
「……怎麼回事?」
 
不発か。
否、違う。
 
是發射不出來嗎。
不、不對。
 
「グボォッ……グギャアアア!」
 
「咕啵……咕呀啊啊啊!」
 
突然、兵隊の腹が不気味に膨れあがり――破裂した。
 
突然間、士兵的腹部詭異地膨脹了起來――爆裂了。
 
ズタズタになった腹から何かがこぼれ落ちる。
 
從變成一灘爛泥的腹中掉出零零碎碎不知道是什麼的東西。
 
――釘だ。
大量の釘が、兵隊の腹の中から溢れ出したのだ。
 
――是釘子。
大量的釘子、從士兵的腹中溢了出來。
 
「うっわ―」
 
「嗚 哇―」
 
「クッ……!」
 
「咕 ……!」
 
他の連中もぞろぞろと姿を現す。
かなりの数だ。どうやら待ち伏せされていたらしい。
 
其他的同伴也一個接著一個的現身。
人數相當多。看來似乎早就已經埋伏在此了。
 
「白昼堂々、しかもこんな場所で襲ってくるなんて」
 
「光天化日之下、而且竟然還在這種地方展開攻擊」
 
「なりふりかまってないようだな」
 
「看來他們顧不得前後了啊」
 
こうやって仕掛けてくることは、今までも何度もあった。
強引な手段を使ってくることも多い。
 
像這樣直接對我們展開攻擊的狀況、至今為止也遇過不少次。
使用蠻橫手段的情況也挺多的。
 
だがここは東京だ。
所属不明の兵隊が動くには、さずがに目立ちすぎる。
 
不過這裡可是東京。
來歷不明的軍隊在這裡動武、實在太過於引人注目了。
 
なぜだ?
連中、何を考えている?
 
為什麼呢?
那些傢伙、到底在想些什麼?

銃撃を避けながら、ラッパ銃を兵隊に向けて――撃つ()
 
一邊避開槍擊的同時、持著喇叭槍朝向軍隊――射
 
「ぐべらはぁっ!」
 
唄啦哈 !」(慘叫聲)
 
やはりだ。
釘を吐き出しながら、兵隊は破裂する。
 
果然不出所料。
士兵吐出釘子、同時爆裂了。
 
これがこのヴォイドの能力だ。
こいつで撃たれた(・・・)相手は、体内から溢れた釘に引き裂かれて死ぬ。

這就是這個虛空(Void)的能力。
被這傢伙給擊的對象、會被體內漫溢出來的釘子撕裂致死。
 
「おい!あの武器、もしかして……!」
 
「喂!那把武器、該不會是……!」
 
「間違いない!
 報告にあった遺伝子兵器だ!」
 
「不會錯的!
 那是報告中提出的基因兵器!」
 
「そ。これが私たちの武器。
 形を得た魂。ミダス王の黄金――」
 
「沒錯。這就是我們的武器。
 獲得形體的靈魂。彌達斯王的黃金――」
 
「――ヴォイドよ」
 
「――是虛空(Void)唷」
 
「どう?カッコイイでしょ?」
「怎麼樣?很帥氣吧?」
 
「ヴォイドゲノムは他者のイントロンを解析し、その裡(うち)に隠された
力を物質に変えて引き出すことができる」
 
「虛空基因(Void Genome)可以解析他人的基因內含子、將其中所隱藏的力量引出
轉變為物質的型態」
 
「それこそがヴォイド。
 形相を獲得したイデア……物質化した魂だ」
 
「這就是虛空(Void)
 獲得形體的真理(idea)……物質化後的靈魂」
 
「――ヴォイド」
 
「――虛空(Void)
 
「あらあら。人の裡(うち)にあるものが虚無(ヴォイド)だなんて。
 ずいぶんと皮肉の利いたネーミングですこと」
 
「唉呀唉呀。竟然說人內心深處的存在之物是虛空(Void)
 還真是令人諷刺的命名呢」
 
「センセっって意外と性格悪い?
友達少ないでしょ?」
 
「老師、其實意外地個性很惡劣嗎?
想必朋友一定很少吧?」
 
「あははは……」
 
「啊哈哈哈……」
 
「……ヴォイドの威力は凄まじい。
物理法則をねじ曲げることさえある」
 
「……虛空(Void)的威力非常驚人。
就連扭曲物理法則這種事也辦得到」
 
「そしてヴォイドの形と機能は持ち主のトラウマやコンプレックス
――心の有り様を反映している」
 
「至於虛空(Void)的型態和機能則是應主人的精神創傷和內心的情結
――反映出心靈的狀態」
 
「心の……」
 
「心靈……」
 
「言ったでしょ?
 わたしはあなただけの武器だって」
 
「我說過了吧?
 我是你專屬的武器」
 
「…………」
 
「…………」
 
「……どうした?」
 
「……怎麼了?」
 
「うん……引っかかることがあってね」
 
「嗯……有些在意的事情」
 
「何だ?」
 
「是什麼?」
 
「君は彼女からヴォイドを取り出したと言っていたが……これには
いくつかの矛盾点があるんだ」
 
「雖然你說從她的內心中抽出了虛空(Void)……但關於這件事有幾個矛盾點存在」
 
「矛盾?」
 
「矛盾?」
 
「…………」
 
「…………」
 
「あ……ああ……ゲボォォッ!」
 
「啊……啊啊……咳啵噢噢!」
 
「いやだ……いや……グゲェェェェェ!」
 
「不要啊……不要……咕咳噎噎噎噎噎!」
 
「スクルージ、グローい」
Scrooge、真陰暗啊」
 
「お前の中から出てきたものだろう」
 
「這是從你內心拿出來的東西吧」
 
「黙示録(アポカリプス)なだけに、喇叭(ラッパ)ってわけね」
 
「正因為是默示錄(啟示病毒)、所以是喇叭呀」
*由於分教命名的不同、默示錄即是啟示錄、在末日災難預言中七天使吹了七支號角。
 
「…………」
 
「…………」
 
「――ヴォイドは七歳以下の子供の中からしか出せない」
 
「――虛空(Void)只能從七歲以下的孩子內心中抽取出來」
 
「……何?」
 
「……什麼?」
 
「それ以外の人間はそもそもヴォイドを持っていないはずなんだ」
 
「除此之外的人類、嚴格說起來本就應該不會擁有虛空(Void)
 
「だけど現に……」
 
「但是眼前的狀況……」
 
「うん。だから矛盾している。
まさかキャロル君が七歳以下ってことはないだろうしね」
 
「嗯。所以說有矛盾。
難不成說Carol年齡在七歲以下、這也不可能吧」
 
「レディの年齢を探るなんてデリカシーのない人」
 
「做出猜測淑女年齡這種事、真是沒神經的人」
 
「……どうして七歳以下なんだ?」
 
「……為什麼是七歲以下?」
 
「それはね……」
「這個呀……」
 
「あ、なるほど」
 
「啊、我懂了」
 
「……わかるのか?」
 
「……妳知道嗎?」
 
「ほら、ニガヨモギ」
 
「你忘了嗎、苦艾」
 
「……ニガヨモギ?」
 
「……苦艾?」
 
「……!まさか隕石の……!」
 
「……!難不成是隕石的……!」
 
「そうだ、七年前――大島にはじまりの石が落ちた時。
 つまりアポカリプスウィルスが飛来した時を境とする」
 
「沒錯、七年前――起源之石殞落至大島上的時候。
 也就是以啟示病毒(Apocalypse Virus)降臨之時作為分界點
 
「それ以降の世代がヴォイドを己(おのれ)の身に宿す。黙示録を生き延び、
次の段階へと進化する選ばれた生命の証として――」
 
「在那之後所出生的世代體內寄宿了虛空(Void)。做為延續默示錄、
被遴選上前往下個進化階段的生命之證明――」
 
(……だったら、キャロルはなぜ?)
 
(……要是如此、那為什麼Carol會?)
 
「スクルージ!」
 
Scrooge!」
 
「――ッ!」
 
「―― !」
 
キャロルの声で意識が現実に引き戻された。
機関砲(ガトリング)の掃射が、さっきまでいた場所をえぐっていく。
 
Carol的聲音將我的意識拉回現實。
機關砲(格林)的掃射下、方才站立之處被削空了。
 
けたたましいモーター音。
大質量の鋼鉄が地面を揺らして迫る圧迫感(プレッシャー)
 
吵雜的馬達聲。
巨型鋼鐵撼動地面傳遞而來的沉重壓迫感(pressure)
 
こちらに向かって突進してくる巨大な影は――
 
朝向我們突進而來的巨大形影是――
 
「エンドレイヴ!」
 
End Rave!」
 
まさかこんなものまで都市に投入してくるとは!
 
沒想到竟然連這樣的東西都送進市內!
 
突進を避けながら、ラッパ銃でエンドレイヴを撃つ。
だが……
 
一邊迴避著突進前來的End Rave、一邊用喇叭槍攻擊。
但是……
 
「反応しない!?」
 
「沒有反應!?」
 
「憶測だけど……たぶんそれ、ゲノムレゾナンスを起こして、体内
の鉄分を操ってるのよ。つまり……」
 
「雖然只是揣測……但我想那個大概是、藉由引發基因共振來操縱
體內的鐵質。也就是說……」
 
「無機物には効かない」
 
對無機物質無效
 
「クソ!」
 
「可惡!」
 
エンドレイヴの砲撃が、再び俺たちを襲う。
 
End Rave的砲擊、再次的襲向我們。
 
ヴォイドゲノムの力もあって、窮地は免れるが――
 
雖然多虧有虛空基因(Void Genome)之力、而免於陷身窘境――
 
「……!」
 
「……!」
 
「――ヴォイドの破壊は所有者の死を意味する」
 
「――但虛空(Void)遭到破壞便意謂著擁有者的死亡」
 
「ヴォイドとは心だ。魂の形だ。
他に代わりのない。たったひとつ(・・・・・・)の存在。
 所有者自身なんだよ」
 
虛空(Void)是心。靈魂的具現。
無可取代。僅的存在。
 代表擁有者本身」
 
「そう。そのはずなんだ……」
 
「沒錯。原本應該是這樣的……」
 
「キャロル!」
 
Carol!」
 
砕け散るラッパ銃を投げ捨て、キャロルへと右手を伸ばす。
彼女は胸元をさらし、俺を受け入れる。
 
將破碎散裂的喇叭槍扔開、右手伸向Carol。
她袒露出胸口、接受了我。
 
「ええ、スクルージ。惜しむ者。
あなたの黄金を取り立てて」
 
好的Scrooge惜金之人。
取出你自滿的黃金」
 
新たなるヴォイド。
敵を討ち倒すための、俺たちの武器。
 
新生的虛空(Void)
為了用來打倒敵人的、我們的武器。
 
これは……弩(クロスポウ)か?
 
這個是……弩弓(crossbow)嗎?
 
いや、これはむしろ弩砲(パリスタ)投石機(カタパルト)と呼ぶのが相応しい。
 
不、倒不如形容這是弩砲(ballista)、或是投石器( catapult)會更貼切。
 
「我、汝を撃ちて汝の首級(しるし)を取り、今日ペリシテ人(びと)の軍勢の骸を、
空の禽(とり)と地の野獣に与え、イスラエルに神あることを全地をして
知らしめん――」
 
「吾、要殺死汝、砍下汝之頭顱、今日吾將非利士人的軍隊屍骸、
餵食天上的飛禽及地上的走獸、以公諸天下以色列擁有上帝――」
《舊約聖經》中《撒母耳記上》第十七章第46節文
 
「巨人(ゴリアテ)の相手には、まさにうってつけだね」
 
「用來對付巨人( Goliath)敵手、再合適不過了」
 
《舊約聖經》中《撒母耳記上》記載以色列人大衛殺死了一名叫做歌利亞(Goliath)的巨人
因此Goliath也被做為用來形容巨人的代名詞
 
「理屈は詳しく調べてみないとわからない。
だがダァトが行った実験の結果であることは間違いない」
 
「箇中靡細不仔細調查是不會得到答案的。
不過、是由於Dååth實驗所導致的結果這點是肯定不會錯的
 
「スクルージ君が本来その資格を持たないのに、ヴォイドゲノムを
与えられたのと同様、キャロル君は本来持つはずのないヴォイドを
与えられたんだ」
 
「就像Scrooge本來並沒有擁有這項資格、卻被授與了虛空基因(Void Genome)
同樣的、Carol也被授與了本來不可能會擁有的虛空(Void)
 
「つまりね」
 
「也就是說呢」
 
「これはわたしの能力(・・)なのよ。
スクルージ、あなたといっしょに戦うためのね――」
 
「這是我的能力唷。
Scrooge、這都是為了與你並肩做戰――」

これは能力(ちから)だ。
ダァトと戦うための……いや、違う。
 
這是能力(力量)
為了與Dååth一戰的……不、不對。
 
生と死。進化と淘汰。
常に残酷な選択を迫る世界に抗うための力。
 
生與死。進化與淘汰。
這是為了抗衡不斷逼迫我們做出殘酷抉擇的世界而生的力量。
 
黙示録など知ったことではない。
邪魔をするならすべて叩き潰してやる。
 
管它默示錄還是什麼都與我無關。
要是敢妨礙我的話就通通擊潰。
 
この能力とこの武器で。
そうだ――
 
就用這能力和這把武器。
沒有錯――
 
「淘汰なんて、されない」
 
「我們不會被淘汰的」
 
「なんだ、なんだ!?」
 
「怎麼了、發生什麼事了!?」
 
「雷かぁ?」
 
「是打雷聲嗎?」
 
「少し派手にやりすぎたかな?」
 
「稍微做得太張揚了嗎?」
 
「見つかるとめんどくさいよ。
はやく逃げよ、スクルージ」
 
「被發現就麻煩囉。
趁快逃吧、Scrooge」
 
「スクルージ?」
 
Scrooge?」
 
「――なぜだ?」
 
「――為什麼?」
 
「?」
 
「?」
 
「都心にエンドレイヴだと?
 それも、この人出の多いクリスマスに?
 いくら何でも無茶苦茶すぎる」
 
「竟在市中心放出End Rave?
 而且、還是在人潮出沒最多的聖誕節的時候?
 不管怎麼樣也太亂來了」
 
「なぜだと思う?」
 
「你覺得是為什麼呢?」
 
「……確かに。いつにも増して強引ね」
 
「……確實呢。比往常還來的蠻橫」
 
「理由があるはずだ」
 
「事出必有蹊蹺」
 
「状況が変わった?
強引にでも動かざるを得ないような。」
 
「是情況發生變化了嗎?
所以才不得不使出蠻橫手段。
 
「……連中は焦っている?」
 
「……他們在焦急什麼嗎?」
 
連中は俺たちの行動を看過できなくなった。
だから力尽くでも止めようと考えた。

因為他們已無法再容忍我們的行動。
所以不惜竭盡全力也要阻止我們。
 
連中にとってそこまで不都合なものとは――

對於那群人而言會讓他們如此亂了陣腳的是――
 
「――桜満玄周だ」
 
「――是櫻滿玄周」
 
「……ま、そういうことだろうね」
 
「……啊、看來是這樣沒錯了」
 
桜満玄周は、俺たちが考えていた以上の重要人物だ。
 
櫻滿玄周、是超出我們想像的重要人物。
 
単にアポカリプスウィルス研究の第一人者というだけではない。
彼は、新世代のイヴである桜満真名の父親なのだ。
不單單只是研究啟示病毒(Apocalypse Virus)的首席
他也是、新世代的夏娃櫻滿真名的父親。
 
すべての中心に桜満玄周はいる。
 
櫻滿玄周身處於事件的中心點。
 
「急ごう」
 
「我們得趕快」
 
「それで――」
 
「然後呢――」
 
「何だ?」
 
「什麼?」
 
「結局スクルージはどうするつもり?」
 
「結果Scrooge打算怎麼做?」
 
「…………」
 
「…………」
 
『玄周を助ける』
『世界を救う』
 
『幫助玄周』
『拯救世界』
 
【玄周を助ける】
 
【幫助玄周】
 
「俺たちにとって、桜満玄周の研究が一番の手がかりだ」
 
「對我們而言、櫻滿玄周的研究是最重要的線索」
 
「彼を助けるのね?」
 
「要去幫助他對吧?」
 
「ダァトより先に桜満玄周を確保する。
 連中が強硬手段に出た以上、猶予はなさそうだ」
 
「必須要趕在Dååth之前確保好櫻滿玄周
 既然那群人已經使出了強硬手段、我們也沒有時間拖拖拉拉的」
 
「盛り上がってきたね」
「情緒沸騰起來了呢」
 
「まったくだ」
 
「一點也沒錯」
 
「……!?」
 
「……!?」
 
「今のは!」
 
「剛剛的是!」
 
「急ご!」
 
「趕快!」
 
「――!?」
 
「――!?」
 
「誰だ!」
 
「是誰!」
 
「……ッ!」
 
「…… !」
 
「待て!」
 
「站住!」
 
「スクルージ!……これ!」
 
「Scrooge!……這個!」
 
「……!」
 
「……!」
 
「……桜満玄周」
 
「……櫻滿玄周」
 
わざわざ確認するまでもない。
――死んでいる。
さっきのヤツに撃たれたのか。
 
就算不用特地去確認也看得出來。
――他已經死了。
是被剛剛那傢伙殺的嗎。
 
目的は? やはりダァトによる口封じか?
それとも……
 
目的是? 果然還是被Dååth所滅口的
還是說……
 
「チッ――!」
 
――!」
 
「あ、ちょっとスクルージ!」
 
等等Scrooge!」
 
考え込んでいる場合ではない。
今のヤツを捕まえて、何もかも吐かせれば済むことだ。
 
現在不是陷入沉思的時候。
只要抓住剛剛那傢伙、讓他一五一十招供出來就行了。
 
女の悲鳴が聞こえる。
どうやら、もう桜満玄周の死体が見つかったようだ。
 
聽見女人的慘叫聲。
看來、已經有人發現櫻滿玄周的屍體了。
 
ぐすぐすしていられないな。
 
看來沒時間讓我慢慢來了。
 
「ハァ……ハァ……ハァ……!」
 
「哈………………!」
 
「……クソ!何者だ、貴様!」
 
「……可惡!你這小子、是什麼人!」
 
「それはこっちの科白(セリフ)だ」
 
「這是我要說的話」
 
賊は中年の男だった。
いかにも神経質そうな雰囲気がある。
 
兇手是個中年男人。
給人一副很神經質的感覺。
 
かなり動揺しているのだろう。
顔は青ざめ、声は震えている。
 
看樣子他的內心似乎相當動搖。
他臉色發青、聲音顫抖。
 
……妙だった。
ダァトの刺客にしては、あまりにも素人臭い。
 
……太怪異了。
以Dååth派的刺客水準來看、給人的感覺實在太過於門外漢。
 
俺の読みが外れたのか?
だがまったくの無関係とも思えない。

我的猜測錯誤了嗎
但我不認為會完全毫無關聯。
 
「誰だ、お前?
 なぜ桜満玄周を殺した?」
 
「你是誰?
 為什麼殺害櫻滿玄周?」
 
「……貴様には関係ない!」
 
「……和你沒有關係!」
 
「口は軽い方がいい。
 そうでないと……」
 
「嘴巴放鬆一點會比較好。
 否則……」
 
「代わりに体重が21グラム軽くなる」
 
「相對的體重將會減少21克」

*傳聞人在死亡的一瞬間重量會減輕21克,是二十世紀初廣為流傳的都市傳說。
1907年一位美國麻州的醫生Duncan MacDougall 宣稱這就是靈魂的重量。
之後被多次實驗證明表示是錯誤的試驗,被後世稱為偽科學。
曾經在2003年被當作題材拍成電影 靈魂的重量(21 grams),可參考維基資料<靈魂>。

「クッ……!」
 
「咕 ……!」
 
「馬鹿が!」
 
「真是愚蠢!」
 
俺から逃げられると思うのか。
まあ、足の一本は覚悟してもらおう。
 
該不會真的認為可以逃出我的手掌心?
那麼、就準備獻出你的一隻腳吧。
 
「!?」
 
「!?」
 
何の前触れもなかった。
突如として出現した〝壁〟が、俺の行く手を阻んだ。
 
毫無任何前兆。
突然出現的〝牆壁、擋住了我的去路。
 
〝壁〟の正体はひどく見慣れたものだ。
これは……
 
〝牆壁的真面目看來再熟悉不過了。
這是……
 
「これは……AP(アポカリプス)結晶!?」
 
「這個是……AP(啟示)結晶!?」
 
「どうして……?
いや、今はそれより!」
 
「為什麼……?
不、現在比起這個!」
 
「チィッ!どうなってやがる!?」
「呿 !到底是怎麼回事!?」
 
「ふふっ」
 
「呵呵 」
 
「……?」
 
「……?」
 
「ふふ……うふふ……ははははは……」
 
「呵呵……唔呵呵……哈哈哈哈哈……」
 
場違いな笑い声に総毛立った。
心臓を鷲づかみにされたような気分だ。
 
不合時宜的笑聲讓人感到毛骨悚然。
彷彿心臟被粗暴地一把抓住一樣。
 
俺の中の化()が告げている。
ここは修羅場なのだと。
 
我體內的怪在告訴我。
此處便是修羅煉獄。
 
「……誰だ?」
 
「……是誰?」
 
「僕の正体?
 わかりきってるじゃないか」
 
「我的真面目?
 不是早就已經知道了嗎」
 
「スクルージの前に現れるのは――」
 
「出現在Scrooge面前的是――」
 
「クリスマスの精霊(ゴースト)さ」
 
「聖誕的精靈(Ghost)
 
「……精霊(ゴースト)だと?」
 
「……精靈(Ghost)?」
 
それ(・・)は女の形をしている。
 
是扮著女人的外形。
 
美しいと言っていい。
どことなく艶やかな雰囲気の持ち主だ。
 
外表可以稱的上美麗。
而且有著令人無法言喻的嬌豔氣質。
 
つまりは不吉だというわけだ。
見た目の印象が、中身(・・)の剣呑さとまるで不釣り合いだ。
 
簡而言之就是感到不祥。
就外表的印象來看、和內心的危險性相比簡直完全不相稱。
 
騙されたりしない。
こいつの皮一枚引っ剥がした下には、悪魔の本性がある。
 
可不要被矇騙。
剝下這傢伙一層皮之後、露出的會是惡魔的本性。
 
確かにゴーストだ。
人間だとは到底思えない。
 
確實是幽靈。
怎麼想也不像個人類。
 
「ジェイコブ・マーレイから聞いてなかったのかい?」
 
杰克伯・馬里(Jacob Marley)沒有跟你說過嗎?」
 
「はぁ……はぁ……はぁ……!
 ……スクルージ!」
 
「哈……哈……哈……!
 ……Scrooge!」
 
追いついたキャロルが駆け込んでくる。
 
從背後一路追過來的Carol跑了進來。
 
こちらは敵から目が離せない。
隙を見せれば、バッサリやられる。
 
我無法從眼前的敵人身上移開視線。
要是露出一絲空隙、馬上就會被一刀斃命。

キャロルの、息を呑む気配が伝わってきた。
 
傳來Carol驚訝得倒吸一口氣的氣息。
 
「……!」
 
「……!」
 
「おや?」
 
「噢?」
 
「……あなた!」
 
「……是你!」
 
「知っているのか?」
 
「你認識這個人嗎?」
 
「――プレゼント!」
 
「――Present!」
 
「うん、そうだよ。
 ひさしぶりだね、キャロル」
 
「嗯、是呀。
 好久不見了呢、Carol
 
プレゼント。
それがこいつの名か。
 
Present
這就是那傢伙的名字嗎。
 
例によって本名ではあるまい。
俺たちと同じコードネームだ。
 
有前例可證想必這不是本名。
而是與我們同樣的代號。
 
「気をつけて、スクルージ!
 この子は……!」
 
「小心一點、Scrooge
 這個人……!」
 
空気が変わる。
チリチリと焼けつくような、嫌な感じ。
 
空氣流動起了變化。
就像焚燒了起來刺痛著肌膚、令人厭惡的感覺。
 
プレゼントの周囲で何かが銀色にきらめく。
 
Present的周圍有著不明的銀色物體閃爍著。
 
「わたしたちと同じ!
 ――強化ゲノム実験体よ!」
 
「和我們一樣!
 ――是強化基因實驗體!」
 
「――!?」
 
「――!?」
 
きらめく何かが急速に結晶化する。
虚空に浮かぶ、鋭利な〝槍〟――AP結晶だ!
 
閃爍著的不明物體急速地結晶化。
漂浮在空中、形成銳利的〝槍――是AP結晶!
 
「ははっ!」
 
「哈哈 !」
 
「へえ、さすが」
 
「咦、果然名不虛傳」
 
「……なるほど。だから現在(プレゼント)か」
 
「……原來如此。所以才叫Present(現在)嗎」

「うん、現在のクリスマスの精霊(ゴースト・オブ・クリスマス・プレゼント)さ」

「嗯、Ghostof Christmas Present(聖誕精靈現在)
 
守銭奴スクルージにクリスマス・キャロル。
そしてスクルージを改心させるために訪れる三人の精霊。
俺たちは皆、同類ということだ。
 
守財奴Scrooge還有Christmas Carol
然後為了讓Scrooge改過自新前來拜訪的三位精靈
也就是我們倆和她一樣都是同類
 
「ご機嫌よう、スクルージ。
僕はプレゼント――」
 
「貴安、Scrooge
我是Present――」
 
再びプレゼントの周囲が、銀色にきらめく。
宙に浮かぶAP結晶の飛礫(つぶて)が生まれ、次々と増殖する。
 
Present的周圍再次的、銀光閃爍。
浮沉在空中的AP結晶堆砌成石礫、接連不斷地增殖。
 
最初は数個だった飛礫が、瞬く間に数十に。
やがてプレゼントの周囲を埋め尽くすほど。
 
起初數個不等的石礫、一瞬之間化為數十。
幾乎到將Present的周圍給淹沒的地步。
 
「君たちを追ってきたダァトの刺客さ」
 
「是Dååth派來追殺你們的刺客」
 
「チッ……!」
 
「呿……!」
 
「キャッ!」
 
「呀啊 !」
 
「……今のはあいつがやったのか?」
 
「……剛才的事是那傢伙幹的嗎?」
 
「そう。今のがプレゼントの能力(・・)
 
「對。剛剛那個就是Present的
 
「……能力?」
 
「……能力?」
 
「スクルージ(あなた)が超人の肉体とヴォイドゲノムを持つように。
 キャロル(わたし)が無数のヴォイドを宿すように」
 
「就像你擁有超於常人的肉體的虛空基因(Void Genome)一樣。
  也和我體內寄宿著無數的Void(虛空)一樣」
 
「――プレゼントはアポカリプスウィルスを操る」
 
「――Present的能力則是操縱啟示病毒(ApocalypseVirus)
 
「ウィルスを……!」
 
「操縱病毒……!」
 
AP結晶を生み出すのは、そういうカラクリか。
想像以上に危険な存在だ。
 
之所以能產生出AP結晶、原來就是這個原理嗎。
這傢伙是個比想像中還要危險的存在啊。
 
いったいどのくらい自在に操ることができるのか?
最悪のケースはいくらでも考えられる。
 
到底能夠自由地操縱到什麼境界呢?
不禁思考各種最壞的情況。
 
たとえば人間を問答無用でキャンサー化させる……等だ。
 
例如二話不說的直接將人結晶化……等等的。
 
今のところその気配はない。
やらないのか。やれないのか。それとも。
 
看來她現在似乎並沒有這樣做的打算。
是不想這麼做嗎。還是無法這麼做呢。
還是說…。
 
様々な考えが駆けめぐる。
思わず漏れた一言は、我ながら陳腐だった。
 
各種思緒縈繞在我的腦中。
脫口而出的一句話、讓我發覺到自己的想法還真是陳腐。
 
「……化け物だな」
 
「……真是怪物啊」
 
「君と一緒さ」
 
「和你一樣啊」
 
脱走した改造人間を追うのは、悪の組織が放った怪人か。
ますますもって三文芝居(チープ)だ。
 
追殺逃走的改造人的是、邪惡組織所派遣的怪人嗎。
越來越有三流小說(廉價)的樣子了。
 
しかも、こいつはプレゼント。
名前から察するに、追っ手の怪人は――
 
再者、這傢伙是Present。
從名字即可察覺到、這名追捕者怪人――
 
「……順番が違うな」
 
「……順序不對了呢」
 
「うん?」
 
「嗯?」
 
「最初に来るのは過去の精霊だ」
 
「一開始最先來的應該是過去的精靈才對」
 
そう。スクルージの下に来るのは過去、現在、未来の精霊。
つまりこんな化け物があとふたりいるってわけだ、クソッタレ(ジーザス)
 
沒錯。來到Scrooge身邊的是過去、現在、未來的精靈。
也就是說還有兩個像這樣的怪物存在、混帳(老天爺)
 
だがそのとき、プレゼントは含みのある笑みを浮かべた。
 
但此時、present臉上卻浮起一抹別有含意的微笑。
 
「ああ、そのことかい」
 
「啊啊、你說這事啊」
 
「君はとっくに出会ってるじゃないか」
 
「你不是早就見過面了嗎」
 
「……何?」
 
「……什麼?」
 
――――!?
 
――――!?
 
衝撃と轟音に大地が揺れる。
 
衝擊伴隨著轟然巨響憾動了大地。
 
降ってきたのは鋼鉄の巨体。
見覚えはないが、これが何なのかはすぐに理解する。
 
從天而降的是鋼鐵的龐然大物。
雖然沒有印象、但很快地便能理解了那到底是什麼。
 
「またエンドレイヴか!」
 
「又是End Rave!」
 
「見たことのないタイプ!」
 
「不曾看過的機型!」
 
エンドレイヴは、公式にはまだ試作の階段で実用化されていない。
だというのに、こんなものまで開発されているのか。
 
End Rave、公式上還在試作階段並未實用化。
本該是如此的、但就連這樣的機體都開發出來了嗎。
 
それも今までのヤツとは違う。
こいつはたぶん、最初(はな)から軍用目的だ。
 
而且和至今所碰到的傢伙不一樣。
這傢伙大概、一開始的目的就是拿來做軍事用途而製造的。
 
しかもこいつ……!
 
而且這傢伙……!
 
「――速い!」
 
「――好快!」
 
――思い出す。
 
――我想起來了。
 
ダァトの研究施設から脱走したあの日。
あのときはじめて遭遇したエンドレイヴ。
 
Dååth的研究設施逃走的那天
那時候第一次遭遇到的End Rave
 
あいつだ!
あいつの動きに似ている!
 
是那傢伙!
跟那傢伙的動作很像!
 
「やっぱり。間違いない」
 
「果然如此。不會錯的」
 
「あの時といっしょだよ、スクルージ。
 このエンドレイブを操っているのは……!」
 
「和那時候一樣、Scrooge
 操縱這架End Rave的是……!」
 
「……そういうことか」
 
「……原來是這麼一回事啊」
 
「――パスト」
 
「――Past
 
「彼女が過去のクリスマスの精霊(ゴースト・オブ・クリスマス・パスト)だよ」
 
「她是Ghostof Christmas Past(聖誕精靈‧過去)哦」
 
《――見て》
 
《――你看》
 
まるでドレスの裾をひるがえすのように、エンドレイヴはその場
でくるくると回った。
 
彷彿就像在搖動著洋裝裙擺一樣、EndRave在原地來回打轉。
 
《サンタさんにもらったの……新しいおにんぎょう》
 
《聖誕老人送的……新玩偶》
 
「……アレを操ってるのは女か」
 
「……操縱著那個的是女人嗎」
 
エンドレイヴの拡声器を通して、聞こえたのは女の声だ。
しかもずいぶんとガキっぱい。
 
透過EndRave的揚聲器、所傳來的是位女性的聲音。
不但如此聲音還相當像個小孩。

「エンドレイヴの操縦に、年齢(とし)も性別も関係ないからね」
 
「操縱End Rave、是無關年齡跟性別的」
 
「特に彼女は神経系を強化されているから――」
 
「特別是她的神經系統有經過強化――」
 
≪アハッ……≫
 
A-HA ……
 
≪あはハははハハはははハハハッ!≫
 
啊哈HA哈哈HAHA哈哈哈HAHAHA
 
「チィィッ!」
 
「呿 !」
 
≪あはははは!鬼ごっこ―!≫
 
啊哈哈哈哈!捉迷藏―!
 
なるほど。
エンドレイヴの操縦に特化した強化ゲノム実験体ってことか!
 
原來如此。
提高操縱End Rave能力的強化基因實驗體嗎!
 
……まずいな。
 
……麻煩了。
 
軍用だからか、あのときよりもずっと速い!
このままではやられる!
 
由於是軍用型、速度比那時候還來的更快!
再這樣下去會被幹掉!
 
「キャロル! ヴォイドだ!」
 
Carol! 虛空(Void)!」
 
「うん!」
 
「嗯!」
 
「させないよ!」
 
「不會讓你得逞的!」
 
――ヴォイド。
 
――虛空(Void)
 
あらゆる障害を打ち破る、俺の武器。
何ものも逆らえない、王の権能。
 
足以打破所有障礙的、我的武器。
任何事物都無法抗衡的、王的權能。
 
たとえ相手が悪霊(ゴースト)とて、この力の前には――!
 
儘管對手是惡靈(Ghost)、在這股力量面前――!
 
――そのとき、すべてが止まった。
 
――就在此時、一切都靜止了。
 
猛烈な悪寒に、俺は身動きひとつできない。
 
強烈的惡寒、讓我身體一動也不能動。
 
俺だけではない。
キャロルも、プレゼントも、パストの操るエンドレイヴでさえ。
 
不只有我。
CarolPresent、就連Past操縱的EndRave也是。
 
誰も彼もが、ただ凍えるしかなかった。
 
不管是誰、都像被冰凍住一樣無法動彈。
 
「あ……」
 
「啊……」
 
「……ぁ…ぁぁ……ァァァ……!」
 
「……啊啊……啊啊啊……!」
 
「今のは……?」
 
「剛才的是……?」
 
《―――――――?》
 
《―――――――?》
 
「……来る!」
 
「……來了!」
 
≪アアアアああアあアアアあああアアア――!?≫
 
ㄚㄚㄚㄚ啊啊ㄚ啊ㄚㄚㄚ啊啊啊ㄚㄚㄚ――!?
 
「――!?」
 
「――!?」
 
――絶叫(ハウリング)
 
――尖叫(Howling)
 
この異様な気配に中()てられたのか、パストの操るエンドレイヴが、
狂ったように暴れ出す。
 
是受到這個異常現象的影響嗎、Past操縱的End Rave、
像發瘋似的暴動。
 
「クッ……!?」
 
「咕 ……!?」
 
大島で戦ったときはハッタリ(ブラフ)だったが――そしてまんまと騙された
わけだが――あの時とも様子が違う。まるで癇癪を起こした子供だ。
 
雖然在大島上戰鬥時它是故作玄虛(Bluff )――而且還徹底地被它騙了
――但和當時情況不同。現在簡直就像個癲癇發作的小孩子一樣。
 
とにかく巻き込まれるのはごめんだ。
ここは逃げるに限るだろう。
 
總之我可不想被捲去。
這種狀況下當然要盡可能逃得遠遠的。
 
「きゃあ!」
 
「呀啊!」
 
「パスト!」
 
Past!」
 
「……まずいなぁ。取り乱してるや」
 
「……糟了。失去理智了」
 
キャロルを連れて、パストの暴走から何とか逃れる。

帶著Carol、好不容易從失控的Past手中逃離。
 
だが事態は何も好転していない。
さっきから悪寒は増すばかりだ。
 
但事態一點也沒有好轉。
從剛才開始的惡寒感更是有增無減。
 
こんな嫌な感じは、はじめてだ。
空が堕ちてくるような――大地がひっくり返るような感覚。
 
這種令人厭惡的感覺、還是頭一遭。
彷彿從天中往下墜落――大地顛倒的感覺。
 
――世界そのものが書き換えられていく感覚だ。
 
――世界本身逐漸被篡改一樣的感覺。
 
「……クソ! 何なんだ、これ!?
 こんな……!」
 
「……可惡! 這是、怎麼一回事!?
 這樣的……!」
 
「スクルージ……あれ」
 
Scrooge……你看那個」
 
「……!」
 
「……!」
 
キャロルが指す方角には教会がある。
 
Carol所指的方向有座教會。
 
今日はクリスマスだ。
本来ならば、夜に何かの催しでもあったのだろう。
 
今天是聖誕節。
本來、應該會在夜晚辦什麼活動的吧。
 
だが今、俺たちの目に映る光景は――
 
但現在、映入我們眼前的光景是――
 
「……あれが原因か?」

「……那就是原因嗎?」
 
「イヴだよ」
 
「是夏娃哦」
 
「……イヴ?桜満真名か?」
 
「……夏娃?櫻滿真名嗎?」
 
「……ッ!?」
 
「…… !?」
 
「イヴは黙示録を起こそうとしているの!」
 
「夏娃打算要引發默示錄!」
 
「――――!」
 
「――――!」
 
教会から溢れる光が一層激しくなる。
同時に右手が灼けるような痛み出す。
 
從教會散發出來的光芒更加激烈了。
同時從右手傳來像是灼燒般的疼痛感。
 
ヴォイドゲノムがイヴに反応しているようだ。
この感じ、かなりまずい。
 
彷彿是虛空基因(Void Genome)與夏娃產生了反應。
這感覺、相當不妙。
 
爆発寸前といったところだ。
これが黙示録の前触れなのか。
 
可說是處在爆發臨界點吧。
這會是默示錄的前兆嗎。
 
「だけど……どうして。いきなり……!」
 
「但是……為什麼。突然……!」
 
「王の証であるヴォイドゲノムが完成していない以上、イヴの伴侶
になるアダムはまだ現れていない――」
 
「在還沒完成具有王者的證明的虛空基因(Void Genome)之前、
  是不會出現作為夏娃伴侶的亞當的――」
 
 
「想定外の出来事には違いないよね……きっとダァトにとっても」
 
「想必這是突發狀況準沒有錯……肯定對於Dååth也是」
 
『災いを止める』
『災いから逃げる』
 
『阻止災難』
『從災難中逃離』
 
【災いから逃げる】
 
【從災難中逃離】
 
「……逃げるぞ、キャロル!
あんなものに巻き込まれてたまるか……!」
 
「……要逃了、Carol!
豈能被捲入那種狀況之中……!」
 
「無駄だよ」
 
「沒用的」
 
「本当に黙示録が始まったら、逃げ場なんてどこにもない」
 
「萬一默示錄真的開始了、不管到哪裡也逃不了」
 
「だったらどうしろと!」
 
「那你要我怎麼做!」
 
「イヴを止めなきゃ」
 
「必須阻止夏娃」
 
「桜満真名を……」
 
「把櫻滿真名……」
 
「あの中に飛び込むしかないわけか」
 
「也就是說只能往那裡頭直奔了嗎」
 
「……嵐の海を行く気分だ」
 
「……感覺像是前往下著暴風雨的海上的心境」
 
「ちょっとスクルージ!ひとりで……!」
 
「等等Scrooge!不要一個人……!」
 
「俺が何とかする!
 お前はできるだけ遠くまで逃げろ!」
 
「我會想辦法的!
 你就盡可能的能逃多遠就多遠!」
 
「ああ、もう。鉄砲玉みたいに」
 
「啊啊、真是的。像個子彈似的」
 
「……でもさ、スクルージ。
 アレを止める必要なんかあるのかな?」
 
「……可是啊、Scrooge。
 有必要去阻止那個嗎?」
 
「世界なんていっそ滅びてしまえばいい……なんて。
 ほんのちょっぴりだけ思わない?」

「世界什麼的、不如乾脆滅亡就算了……開玩笑的。
 難到你從來沒有這麼想過嗎?」
 
「ごめんね……ごめんね、集」

「對不起……對不起、集」
 
「……怖がらないで」
 
「……不要害怕我」
 
「お姉しゃんも怖いのよ!」
 
「姐姐也很害怕啊!」
 
「……ッ!」
 
「…… !」
 
「――見つけた! 桜満真名!」
 
「――找到了! 櫻滿真名!」
 
間違いない。
桜満玄周の研究室で見た写真の少女だ。
 
不會錯的。
她是櫻滿玄周研究室裡照片上的少女。

向かい合う子供はおそらく彼女の弟。

和她面對面的小孩應該是她的弟弟。
 
もうひとりは……見覚えがない。
彼の友達だろうか?
 
另外一個……沒有看過。
是他的朋友吧?
 
状況はわからないが、どうやら切迫しているようだ。
 
雖然不清楚狀況、但看來似乎情勢緊迫。
 
かまわない。
このまま桜満真名を――!
 
沒有關係。
就這樣將櫻滿真名給――!
 
「――!?」
 
「――!?」
 
「クッ! 貴様……!」
 
「咕 ! 這傢伙……!」
 
パストのエンドレイヴ!
よりにもよってこんなところに!
 
PastEndRave
竟偏偏選在這種時候!
 
金切り声をあげて、エンドレイヴは襲ってくる。
振り切ろうにも、ぴったりと張りついて離れない。
 
發出刺耳的尖叫聲、End Rave向我襲來。
就算想甩開它、它還是貼得緊緊地。
 
クソ……遊んでいる場合じゃないというのに!
 
可惡……現在可不是玩遊戲的時候!
 
《サセなイィぃぃィィ――!》
 
《不會讓你過的――!》
 
さっきまでの暴走とは違う。
今のエンドレイヴの動きには明らかに俺を妨害する意図を感じる。
 
與剛才失控的時候不同。
現在的End Rave的動作、很明顯的就是企圖防礙我的行動。
 
――イヴを守っているのか。
 
――在保護著夏娃嗎。
 
確かにダァトにとって、イヴは計画の要……否、存在理由そのもの
といっても過言ではない。
 
確實對Dååth而言、夏娃是計畫的關鍵……不、說是為了她本身而存在的
也絕不誇張。
 
だといって、それどころじゃないだろうに!
進化もクソも、世界が滅びてしまったら何の意味もない!
 
但話雖如此、現在是做這種事的時候嗎!
進化也好什麼都好、一旦世界毀滅了就一點意義也沒有!
 
「邪魔するな!」
 
「別妨礙我!」
 
一か八か、自分からエンドレイヴの懐に飛び込む。
ギリギリのところで避けて、一気に教会まで駆けるしかない!
 
管他三七二十一、自己主動往End Rave的懷裡飛撲。
現在只能衝到勉強能閃躲過它的位置、一股作氣地往教會直奔了!
 
……良し!
あとは桜満真名を……!
 
……很好!
再來只要將櫻滿真名……!
 
「……まずい!」
 
「……糟了!」
 
「このままじゃ……」
 
「這樣下去……」
 
「――私が私でなくなる!」
 
「――我會變得不像我!」
 
「――ッ!」
 
「―― !」
 
「―― !?」
 
「―― !?」
 
……間に合わない!?
 
……來不及了!?
 
視()よ、蒼白き馬あり。
之(これ)に乗る者の名を死と云い、黄泉、之に従う。
 
看著、青白色之馬。
騎乘之人名為死亡、黃泉、也順從於他。
*默示錄第六章第八節中所記載、當第四道封印被解開之時所現身的第四騎士。
 
……身体中が痛い。
僕はどうなってしまったんだろう?
 
……全身上下痛痛不堪。
我到底是怎麼了啊?
 
僕は……教会に来て……。
そして……。
 
我……來到教會……。
然後……。
 
そう……真名が泣いていた。
怖い、怖いって怯えていた。
 
對……真名哭了。
說著好害怕好害怕的、發抖著。
 
僕は……真名を助けることができなかった。
 
我……我沒能夠拯救到真名。
 
やがて僕たちは、眩しい光にのみ込まれて……
それから……そうだ。
 
不久我們被刺眼的光芒給吞沒……
接下來……對了。
 
――集。
僕の大切な友達。
 
――集。
我最重要的朋友。
 
集は無事だろうか?
彼はいつだって僕をひっぱってくれた。
今度は僕が、集を守らなきゃ……
 
集 不要緊吧?
他總是在前頭帶領著我。
這次該由我、必須保護集……
 
「……命拾いしたな、ガキ」
 
「……撿了一條命呢、小鬼」
 
……誰?
あなたが守ってくれたの?
 
……誰?
是你保護了我嗎?
 
「俺が守ったわけじゃない。
 お前が勝手に生き残っただけだ」
 
「並不是我保護了你。
 只是你頑強地活了下來而已」
 
「――お前の力(ちから)だ」
 
「――這是你的力量」
 
……僕の、ちから?
 
……我的、力量?
 
「世界は常に選択を迫る。
 生き残るか、淘汰されるかだ」
 
「這個世界總是不斷地逼迫我們做抉擇。
 該存活下來、還是被淘汰」
 
彼が何を言いたいのか、僕はよくわからなかった。
 
他想要表達什麼、我也不太清楚。
 
だけど、どうしてだろう?
僕は彼に強く共感していた。
 
但是、不知為什麼?
我對他抱持著強烈的認同感。
 
彼と僕は、同世界ている(・・)
そんな風に思えてならないんだ。
 
他和我、看
我不得不這麼想。
 
「淘汰されたくなければ、戦え」
 
「不想被淘汰的話、就戰鬥吧」
 
……戦う。
そうだ、僕は強くなる。
 
……戰鬥。
沒錯、我要變強。
 
――今度こそ、守ってみせる。
 
――這次一定要、保護好給你看。
 
あの日会ったコートの男が誰だったのか。いまだに俺は知らない。
知ることはないだろう。あるいは誰であってもかまわない。
 
那天遇到的大衣男子是誰。至今我仍然不知道。
也不可能會知道的吧應該說是誰都沒關係
 
――淘汰されたくなければ、戦え。
痛みを堪(こら)えるような目で語った、あの言葉。

――不想被淘汰的話就戰鬥吧
用著彷彿忍受著痛苦的眼神說出口的、那句話。
 
あいつの言ったことは真実だった。
何故ならば――
 
那傢伙所說的是事實。
要說為什麼的話――
 
「世界は常に選択を迫る」
 
「這個世界總是不斷地逼迫我們做抉擇」
 
「――適者生存。
 それがこの世界の理だ」
 
「――適者生存。
 這就是這個世界的法則」
 
「俺たちは淘汰される者に葬送の歌を送り続ける。
――故に葬儀社」
 
「我們一直為淘汰者獻上葬送之歌。
――故稱為葬儀社」
 
「その名は、俺たちが常に送る側であること――
 生き残り続ける存在であること示す!」
 
「這名字、表示著我們總是送行的一方――
 會一直生存下去的存在!」
 
誰かに頼り、守られていて良いのは、幼子だけだ。
あの日、俺の子供時代は終わったのだ。
 
依賴著誰、被誰保護著就好的、只有嬰孩而已。
那天、我的孩提時代就已經結束了。
 
  
最後編輯:2012-09-22 03:41:04 ◆ Origin: <61.64.103.xxx>

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誰沒有當過supercell的主唱? 作者:風吹褲子飛 檢舉